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2005年釣行レポート一覧  注)以下は併設するブログ「毛鉤を巻いて川に行く(釣行編」に掲載していた記事です。 釣行レポート(4月9日)

2005年04月09日
春・本番・再び・・美山川

■美山川・佐々里C&R下流域
■2005-4-9(土)
■ヤマメ2匹 あまご6匹
■同行者なし
春本番のライズ捕りかロングリーダーでの叩き上がり・・・のはずが、何でかウェットフライで安直に釣ってしまった。何故かジェニースーが大当たり・・これってコバルトブルーの魔力??

明日は?」という家内の問いかけに、「行く」と自然に言葉が突いて出て、安曇川をイメージ・・・しかし、この時期外すとあそこはサッパリでリスクが大きい。昨年の北田原WET爆釣が脳裏をよぎるが、前回の美山の余韻が大きくなり、「終日なら条件は一緒や・・」と車を北へ走らせた。
「この前どうでした?」・・と梶原雑貨のご主人が日券を切りながら聞いてきた。
「結構いけましたよ。」・・・
「そりゃ、よかった。」・・・
成魚放流区は?の問いに、さすがにかなり薄く(魚影)なってきている。今日はC&Rのほうがよいだろう。ここのところ水面で虫を追っている。
・・・と教えてくれた。まずは成魚放流区を確認するため、棚野川沿いを走るが、どの堰堤もライズなし、結果的にこの前良い思いをした堰堤となり、川の土手に立って川面を見る。しかし、・・・・ライズはない。でも、ここはきっとまだどこかに居る。
もしかすれば上に続く瀬に入り込んでいるかもしれない。・・・「いっちょ、やってみるか?」と言う事で橋を渡り対岸から川原に降りた。もうここは完全に春真っ盛り、ツクシがあちこちに帽子を立て、春陽に浮かび、川面もやわらかく輝き穏やかに流れている。DWN#20で誘うが何の反応もなく・・・「やっぱり釣りきられたか??」・・と前回とはすっかり変わってしまった状況に少々落胆、まあ、ツクシを見られただけでも良しとして土手に上がり、成魚放流区・・春本番のライズ捕りは諦める事にした。

さて、こうなればC&R・・・永遠走り、芹生ロードパークに停車、車を降りて川を見下ろす。
唐戸渓谷・・・・美山と言えば佐々里か唐戸・・「C&Rがぱっとしなければ最後はここでWETやな?・・・」などと考えながら、気が付くと12時・・・昼になってしまった。
「飯をここで・・」とも考えたが、C&R区間で車を止めてからと思い、車のエンジンを掛ける。
出合橋を右折、暫く走ると・・(これより上流C&R区間・・)という看板が橋のたもとにある。その橋を渡るとフライフィッシャー発見・・・「やっぱりおるな・・」と当然と言えば当然ではあるものの、深瀬でルースニングをやっていて、釣り上がる様相がない。
暫く走ると低い堰堤のポイント・・ここは居ると確信したが、車が停められない。
もうひとカーブ上がり、路肩に駐車、さっきの小堰堤が気になり、ソサクサと準備を済ませ、下手に歩いて小堰堤に着いた。
相変わらず春陽まぶしく春本番・・・リーダーを結び、フライボックスを・・・と思ったとたん・・・「しまったDRYフライを出すのを忘れた。」・・・かといってまた車に戻るのもだるい。CDCダンのシートにソラックスダンを入れていた事を思い出し、またもやロングリーダーにしてグレーのC&Fデザインのフライボックスを取り出し、ソラックスダン#16を結び、浅瀬を渡る。そこから少し上がって小堰堤、その下手にそれなりの雰囲気の深瀬が有り、リストを効かせたロングリーダーキャスト・・・・数投目に瀬尻で魚が反転し、合わすと心地よい躍動がロッドを伝わり右手の感覚を目覚めさせた。本日一匹目・少し小ぶりだが綺麗なヤマメ・・・溜まった焦りは一気に吹っ飛び、今年一番のたき上がりの一匹に何とも言えぬ開放感がある。



小堰堤は不発、その上の瀬脇でライズ発見、流すが出ない。その瀬頭の脇のタルミにキャスト、ゆっくり出て摘むが合わない。浅瀬はパスしてカーブを曲がり、「ここは絶対居る!」と言うポイントに到達。一投目に出るが乗らず、二投目は見に来るだけ、数投その様な状況、その後はフライをCDCダン#16、#14と換えて粘るが、結局全く反応しなくなり、焦りと欲がポイントを潰してしまった。
気が付くと辺りは小カゲロウのハッチが有り、結果的には#18ぐらいのCDCダンで落ち着いて狙えば取れたと思う。
マッチ・ザ・ハッチを怠ったバチがあたった。定石に戻って#18のCDC・・・とも考えたが、何故か今年は左のポケットでホイットレーが主張する。



「どうせDRYも忘れたことやし・・・一匹はDRYでしかもロングリーダーで釣ったから試しにやってみるか・・」との思いが強くなり、ティペットを切って3Xと4Xで作り直した。リードフライはコックロビン#12、ドロッパーはブルーダン#12、浅瀬を歩いていると川原から人が声をかけてきた。見ると漁協監視員の腕章を掲げて頭を下げている。日券を差し出すと会釈をして「どうですか?」と尋ねてきた。
「ヤマメが釣れました。」と答えると、「成魚放流はアマゴだけなんで、そりゃ天然か去年上手で放流した奴ですわ!」とのこと、「がんばってください。」との言葉を残して監視員は川から上がった。再び川面を見る・・・暫く浅瀬が続き、その瀬上に枝谷との合流点がある。
もう車を止めた桜並木に来ていた。橋の下手は小さな中州が有り一方は枝谷との合流点、もう一方は道側でネコヤナギが絡んだ絶好のポイント・・・まずはここを流すがダメ・・・中州に立って合流点にキャスト、一投目にドロッパーに出た。まるでDRYに出る出方だ・・合わせるとHIT、まあまあのサイズの放流アマゴが上がった。「本日二匹目」とネットですくうとリードフライにも何かぶら下がっている。
・・・よく見るとカワムツ・・・これには少々驚き、笑いがこみ上げてきた。
ダブルヒットとなったカワムツを久しぶりにそのまま目先にぶら下げて見る。コックロビンを加えてくるくると回っている。
一方、本命のアマゴはネットの中で暫くほったらかし・・・きっと、この2匹、扱いが逆だと思っていたに違いない。

さて・・・と何気なく、またもや合流点にキャスト、これまた何の前触れ無くドロッパーにHIT!・・・今度はヤマメが釣れた。・・・本日3匹目、先程と全く同じ、違うところは、魚が小ぶりのヤマメ、リードフライには何も釣れてないこと。・・・・この時、「今日はWETで通してみるか・・」と安直な方向に釣が決まってしまった。

気が付けばあたりは春陽ドピーカン・・浅瀬も多くポイントが限られる。この時期日陰は望み薄だが、この日は若干微妙な状況、やがて日陰ながら絶好のポイント、深くなく浅くなく、底石多く早くなく遅くなく、完全理想的なポイントが目前に広がった。
但し、日陰・・・暫く流すが反応なし。
しかし、どこかの底石に必ず着いている様な気配がある。5月半ばで有れば絶対に出て不思議では無いポイントである。
「全体的に薄暗い状況でコバルトブルーは怪しく魅力的に輝く・・・」の言葉が脳裏をよぎり、殆ど半信半疑の遊び半分でジェニー・スー#10をリードフライに結んだ。一投目、なるほどキングフィッシャーのコバルトブルーは魔力とも言える雰囲気をかもし出している。2投目、それはいきなりだった。着水と同時に空中に躍り出て、一気にロッドに重みが乗った。
まるで一投目に発見し、虎視眈々とジェニー・スーを狙っていた様な出方だった。本日4匹目、しかしスレ掛かり・・・例えスレでもジェニー・スーで釣れたことに興奮し、コバルトブルーの魔力を認めざるを得なかった。
その後、暫く釣り上がるが反応なし、きっとここまで来れば、今日は誰かが入った後で、先行者の後追いをしていること間違いなしと車に戻って遅い昼食とした。

次なるポイント・・・唐戸にするか?佐々里にするか?ひとしきり迷ったあげく、来るときに見た唐戸の水量が多かったこと、C&Rの魚影はまずまずと見とれたこと、「佐々里を見てみよう・・」となり、ハリマ屋さんの手前の橋を渡ったスペースに車を停め、昨年のライズポイントから入渓、ポイントは思いの外埋まり、浅くなっている。数投目に出るが、これが本命か否か怪しい。そのままWETで通しハリマ屋さんの裏の堰堤までちょくちょく反応するが、結局本命か否かわからずHITなし(カワムツのみ)、堰堤を越えて栗の木前に出たとき・・・昨年の台風の被害を目の当たりにした。
昔の渓相は皆無で埋め尽くされた浅瀬になり、釣りが出来る状況にはない。もう一度、葦が生え、ネコヤナギが茂り、川筋が落ち着くまで、ここは難しいだろう。

少し後ろ髪が引かれるが、やむなく道に上がり車に戻った。「ここは魚入れてないな?」と思える程、昨年とは打って変わって、消沈している。時計は5時前、イブニングを向かえて、下手に戻ることにした。

午前中の桜並木の橋の下手から入渓、するとこの後、コバルトブルーの魔力が大爆発・・・ジェニー・スーが連続4匹、あまごを誘い出した。
何故だか理由はわからない・・・・薄暗くなった途端、狂った様に飛びついてくる。
やがて納竿・・・今日は大きな収穫があった。
ジェニー・スーの魔力、当り鉤と言うのは・・こんなもんなんやろなぁ~?

posted by bacoon at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 京北に行く |


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