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2005年釣行レポート一覧  注)以下は併設するブログ「毛鉤を巻いて川に行く(釣行編」に掲載していた記事です。 釣行レポート(6月4日)

2005年06月04日
鈴鹿・・梅雨入り前に滑り込み

■愛知川上流・茶屋川入り口・本流
■2005-6-4(土)
■イワナ7匹 あまご2匹
■同行者なし
前回、愛知川にしては魚影が濃く、今年は放流が多い様だ・・とすれば、このあたりにも魚が残っているハズ・・・・結果はウェットでダブルヒットもあり大満足!

前回はGWの大雨の日の釣行で、それでもWetで楽しい釣りができたものの、その翌日からは、連日休み無しの出勤で5月はサッパリ釣りに行けなかった。
数えれば今日が前回釣行から5週目の休み、例年で有れば、少なくとも1、2回の釣行が挟まる超ベストシーズンに休みが取れない悶々とした日々を過ごし、一応目処が付いたこの休みに何を置いてもまず「釣り」・・・・
ここの所は休日は晴天に恵まれ、Yちゃんは愛知川や天増川に単独釣行で快晴の下で気分良く釣りができたと言っていたが、私が出かけるとやはり天気には恵まれず、今日も前日の夜に「上空に寒気が流れ込み大気不安定、午前中は晴れ間が広がるが午後から広域に渡り所々雨、所によっては雷をともなう雷雨」との天気予報を裏付けるが如く、午前は汗が流れ出る快晴の初夏、午後からは雷雨でパチンコ玉ぐらいのヒョウが降り3時間の足止め、でも夕方はまた晴れ間が覗くめまぐるしい天気だった。
こんな中、入渓直後のダブルヒットを皮切りに、予想外に魚の反応がよく、梅雨入り前の初夏の釣りが堪能できた。

5:40起床、7:00過ぎにスタート、今日の天候では鈴鹿、前回の余韻を味わいたく、「今年は安曇川はパスかなぁ~」と思わず突いて出る言葉に、(花崗岩の川で釣りたい)と言い聞かせ、鈴鹿の渓をイメージして京滋バイパスへと車を走らせた。
八日市ICを降りると野洲川のイメージは完全に消え失せ、愛知川一色・・ひろせ屋さんで日券を買い、神崎橋の袂に車を停めて下のプールを見ると小さいながらもアマゴがライズしている。
「なんや、おるやんけ・・」この状況が、(今年は結構残ってるかもしれん、前回も珍しくイワナが結構釣れたし)との思いが強まり、ここから茶屋川を攻める事にした。

まずは橋の下のライズを意識し、そさくさとキャンプ場内を通過し神崎川に降りる。
早速ミッジでライズを狙うが、クルージングが早すぎて超難しい、春ならこれを取るしかないが、ベストシーズンにこんなことやっても意味も無く、早々に諦め、本流に下り、そこから茶屋川を釣り上がった。
茶屋川に入ると神崎川とはうってかわり水が枯れ気味で花崗岩には変わりないが、所々淀みに藻が見え隠れする。この段階では暫くやってダメで有れば神崎川に乗り換える予定だった。以前Yちゃんと来て、漸く取ったライズが汚い虹鱒でがっくりした所の少し上にキャストする。フライは当然Wet、ドロッパーは#12ダンケルド、リードフライは#12シルバーサルタン、フライが水になじんだ頃、ダンケルドをイワナがかすめ取った。
すかさず合わせて水面から引き上げると大きさに合わない異様な重みで、何と空を切って上がってくるはずのシルバーサルタンもお利口さんできっちりイワナを連れてきている。
「ダブルヒット」・・・・放流釣り場でもない自然渓流で、しかも愛知川で、更に入渓直後で・・・こんな経験をするとは思いもよらず、いっきに気分は高まる。
これに気を良くして、(少しやってダメなら・・)が吹っ飛び、吸い込まれる様に上流へ釣り上がって行った。しかし、足元でイワナが走る、魚影が出てもう一歩で食わない、アタリが出ても強すぎて合わないを繰り返し、釣果はサッパリ。
気が付くとドンドン奥へと入り込み、うだる暑さにウェイダーを脱いで休憩、時計はもうすぐ12時を向かえる所まで来ている。
「こりゃ、戻るより釣り切るか?八風の合流点の吊り橋を渡ると道に上がれたなぁ・・2時までには釣り切れるやろ?」・・と午後から雨と雷雨の予報を気にしながら、見上げる空はその様な雰囲気は全く無く、遙か彼方まで澄み渡っていた。

とは言うものの、テンポよくピッチを上げて釣り上がることにして、これまでが瀬でも脇でも無く岩陰がポイントであると見て、ここに絞って釣り上がる。ドロッパーは#10ロイヤルコーチマン(WET)、リードは#8ジョック・・・この作戦が功を奏し、すぐさまHIT! 結構美形でまあまあのサイズ、しかし殆どDRYの出方で釣れた。

ピッチを上げて大岩の上を渡ろうとした時、真下にポッカリ空いた穴、そこを良型のイワナが岩から岩にゆっくりと移動した。
全くこちらに気付いていない。チャンスとばかりにリードのジョックを沈める・・・反応無し・・・その時、手元に「ガクン」とショックが伝わった。
何と岩陰すれすれの水面上に有るドロッパーに出た。・・・・しかし、当然はじかれて乗らない。
(もしかすれば、岩陰で水面を見ている?流心や瀬にはいない?日陰は大胆・・水通しは良いと言うよりも、悪くないところで有れば潜んでいる。・・・つまり、DRY向き?)と思うが早いか、さっさとリーダーをカットし、DRY仕立てにしてテレストリアルを・・・と思った所で・・・・車に置いてきていることを思い出した。
やむなく#14ゴダードカディスをセット・・・・あっさり流れの筋の岩下から飛んで出た。



それではと言う事で#14ライトケイヒルで、とても流筋とは言えない川原の横の鏡にキャスト・・・向こうの岩陰に注目・・やはり出てきた。
「早よ食え!」と声が出る・・・一度躊躇し戻る姿勢になったが、再びこちらに向いてやっと食った・・・この谷独特の色の濃いイワナちゃん、(DRYが正解やったかもな?)とピッチアップを想定して自重の有るフライを選択、ゴダードカディスよりもボリューム重視の#14エルクヘアカディスをセットし、テンポ良く釣り上がって行った。

しかし、ちょっとボリュームが有りすぎたのか?出るが合わない、はじかれる、すっぽ抜けなど、結構舌鼓を打つ状況が続き、気が付くと前方に吊り橋が見えてきた。
その向こうの空が灰色に染まっている。「ゴロゴォー」と雷鳴が遠くに聞こえ、目先のポイントを釣って上がることに決め、瀬脇にキャスト・・・あっさり出ましたイワナちゃん・・・そさくさと写真を撮り、竿を畳んで吊り橋の袂を上がる。



しかしここからが長い・・・結局竿を畳んでから40分歩いて、漸く車が見えてきた。
昼食をとっていると、台風と間違える程の突風が吹き始め、暗雲が立ち込めてきた。
「これは来るな?」とひとまず車をひろせ屋さんの前まで移動させ、まずはコーヒーと自販機の軒下に入った途端、大粒の雨が降り出し、雷鳴が轟いた。
大粒の雨は音を立てやがてそれは氷となりあちこちを転げ回っている。
さすがにひろせ屋の親父さんも出てきて、「この時期にごっついヒョウや・・初めてやな?」と言っている。
「止むかなぁ~」・・・
「こりゃ止む!」と向こう岸の山の彼方を二人で眺める。
時計は3時を廻った頃、雨が止むと同時に晴れ間が現れ、やがて何事も無かったかの様にドピーカンに包まれた。

これはチャンスとそさくさと身支度を済ませ、川原に降りてフライをセット、ドロッパーは#8ダンケルド、リードは#12シルバーサルタン、鮎の大群が遡上する中、ひろせ屋さんの前を釣り上がる。丁度降り口辺りでまた雲行きが怪しくなってきた。念のため、一度川から上がり、ウェイダーを履いたまま、またまた自販機の軒下に座り空を見る。
暫くすると雷鳴轟き、今度はシトシトと重い雨が降り込んできた。
「これは止むかな?」・・・
「こりゃ止まんやろ!」・・とひろせ屋の親父さん、内心この時は今日はこれで終わりと思った。(5:00で止まなければ帰ろう)前回の釣行も大雨、夕方の晴れ間、そしてイブニングに川原に座りライズを待つ・・・これが今回も見送りになるか?と恨めしく空を見上げたが、厚く垂れ込めて止みそうにない。
もうすぐ5時になろうかとする頃、小雨、そして雨足が止んだ・・・・空を見上げると、南の彼方が抜けていた。・・・(行けるかも知れない)と、勇んで軒下を飛び出した。

まずはいつものイブニングポイント、急の雨で少し増水し笹濁りに近くなっている。
渕尻や巻き返しなどはパス、増水気味の流れ込みの瀬頭にキャストし流心の水面下を流す。「ググッ」っと押さえ込む様なやわらかい当たりが有り、すかさずロッドを立てると、良型のあまごが魚体をぐねらせロッドを閉め込んだ。久しぶりのWetらしい釣り方でHITしたあまご・・・ネットに納まると、しっかりとダンケルドを銜えていた。



本当に頼りになるフライだ。そのままアップテンポで釣り上がり、橋の下の淵を越え、キャンプ場を越して流れを叩きながら「本流鏡」に到着、前回大雨の中、ダンケルドに飛んで出たイワナが甦る。



中程の岩に座りライズを待つ、空は雲は残っているが時々晴れ間が除いている。もうすぐイブニング・・・時折、ライズするが、これが本命か?カワムツか?定かでは無い。しかも、これをWetで狙うとなれば、鏡の様に静まりかえっていて、釣りをしているのか、魚を脅かしているのか?のきわどい所に有る。

やがて夕闇が迫り、またまた雲行きが怪しくなってきた為、やむなく諦めて釣り下がることにした。
フライは変わらずドロッパーに#8ダンケルド、そしてリードは#12シルバーサルタン、
前回、「この瀬でダンケルドをアマゴが銜えたなぁ~」などと思いながらキャスト・・・何と今回も空を切ってアマゴがひるがえり、スレ掛かりでHIT!
更に釣り下がり、泡のひらきでテンションをかけると、「モワッ」っとイワナがフライを銜えた・・・これまたダンケルドにHIT・・・・そして雲行きも更に怪しくなって来た為、ここで納竿!

雷雨とヒョウに見舞われたが、それでも初夏のイワナ釣りを堪能し、ダンケルドの威力を確認できた。
川原に散らばる花崗岩にまた来年・・と・・梅雨入り前の愛知川を後にした。

posted by bacoon at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 湖東に行く |


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