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2005年釣行レポート一覧  注)以下は併設するブログ「毛鉤を巻いて川に行く(釣行編」に掲載していた記事です。 釣行レポート(9月24日)

2005年09月24日
禁漁間近・湖東愛知川・須谷川

■愛知川支流・須谷川フライエリア
■2005-9-24(土)
■イワナ7匹
■同行者なし
今年は湖東にツキありと、渓流シーズンを鈴鹿で閉めることにした。久しぶりの須谷川、やっぱり今回も山蛭で釣気消沈・・・・

今年は結構残暑が厳しく、つい近頃まで蝉が鳴いていた。しかし、よく考えれば9月の半ば過ぎ、例年で有れば秋の気配を感じる頃だ。
「畜生!禁漁まで後もう僅かしかない」と気持ちばかりが焦る。相変わらず仕事が忙しく終日とまでは行かなくても9月に入って出勤しなかった休日はない状態、でも振り返れば今年はず~っと出ていた様な気がする。
おそらく釣行も例年よりかなり少ない。「9月中に絶対行くぞ!」と心の中で叫んでみたものの、休みが無ければどうしようもない。9/23、24、25の三連休、初日と最終日は出勤で中日に行くと決めた。
しかし、岸田に1人で抜け駆けする訳にも行かず、となると天増川だが先日の台風で林道がどうなってるか不安、「しゃ~ない。釣れなくて元々、愛知川の神崎橋から八風谷まで茶屋川筋を歩くか?」と、6月に結構イワナが残っていたと言うイメージと花崗岩の川で締めくくるのも良かろう・・とのことで名神を東る途中、天王山トンネルを左ルートに取り、合流手前で京滋バイパスへとウインカーを切った。

鈴鹿が近づくにつれ、前回6月もこんな感じで単独釣行の往き道で須谷川にするか、本流を攻めるか悩んだ事を思い出し、「須谷川か?エエかもしれんなぁ~」と[花崗岩の明るい川]をイメージしたにも係わらず、「ヨッシャ!今日は須谷川や!」と決めた頃にはもう少しで八日市ICと言うところだった。
いつもの様にローソンで弁当とお茶を買い、池田養魚場の看板を左折、取りあえず駐車場に車を止め、→に従って養魚池前の受付に行くと、30半ばの兄ちゃんがせっせと石垣の掃除をしていた。「フライは予約居るんですか?」「基本的には予約制ですが今日は予約が入って無いんで行けますよ」「あぁ・・ほなお願いします。」「ハイ!ありがとうございます。」と日券を購入して説明を聞く、朝は7時から、納竿は6時までで入券証を受付に返却しなければならない。「今日は魚が浮いて無いんでね・・ドライとニンフを併用された方が良いと思います。」というアドバイスを聞き、川横に沿った辿道を確認し車を林道脇へと移動させた。
メッシュベストのバックポケットに弁当を入れ、タックルは7フィート#3をセット、メッシュハットをかぶっていざ出陣!時計を見ると9:30、時間はたっぷりある。気負わず林道を暫く歩き[須谷川F・F入口A]の看板を見て、渓に降りた。

「今日は久しぶりにドライで通すか?」と今年あれだけ躍起になったWetではなく、はたまた兄ちゃんのアドバイスも無視し、夏の渓流をイメージしてビーズアントパラシュートを結ぶ、深呼吸してさぁ行くぞとポイントを見た途端、流れだしに定位している魚を発見、正直これはもらった様なものだと取らぬイワナの何とやらが始まっていた。



しかし、出ない・・・全く興味なし!こうなれば兄ちゃんのアドバイスが脳裏をよぎるが暫くそのまま釣り上がる。少し上がったところで絶好のポイント、一等筋にキャストしてトレースするが、ビーズアントパラシュートは何事もなく流れ出しまで戻ってくる。

「ムムッ?魚入れてんの?」とこのポイントを諦め、上側に回り込みのぞき込むと、ちゃんと2匹も川底で定位しているでは無いか?「この野郎!」とダウンで流すが全く無視!余程WETに変えて勝負しようと思ったが今日はドライで釣り上がりその後WETにしようと決め、その場を釣り上がった。

その後、10:30頃まで虱潰しに叩いて上がるが全く反応無し、やむなくフライを#14シェルバックビートルに変更、小さな落ち込みの流れだしに横たわる倒木の手前にキャスト、鋭く何かがかすめ取り、ロッドを立てると合わせ切れを喰らってしまった。
「ちっくしょぉ~・・・」と悔しがっても後の祭り・・・最近老眼でフライを結ぶのに苦労する。

最初はミッジだけ老眼鏡をかけていたが、もうドライの様に細軸の針は老眼鏡が無ければダメだ!今年はWETが多かった為、いきなりドライに変えたら手探りで結ぶ状況になり、結果として合わせ切れを喰らってしまった。やはり「ん?・・まあ良いか?」は失敗のもと、面倒臭いが仕方がない。年には勝てない素直に老眼鏡を掛けることだ。

気を取り直してもう一度#14シェルバックビートルを結び、今度は倒木を超えて落ち込みの白泡が消えるど真ん中にキャスト・・・これまたベストのタイミングでスプラッシュが見えた。当然右手の中枢神経は反応しており、やや柔らかめのロッドが心地よく曲がった。
本日1匹目スタンダードサイズのイワナちゃんGET



正直、ホットして魚を見る・・・養殖魚と一目でわかるが、まあまあの美形だ。気分を良くしてその上のポイント・・出ない・・・流れだしにフライが戻され、ポジションを変える為に足元を見ているとフライが引っかかった。
ピックアップしようとすれば重い、リーダーを辿ってフライを見るとなんとイワナに引っかかっている。慌ててあわせをしようとするがその前に逃げられてしまった。気を取り直してもう一度、今度は瀬上から脇に外れたところで小さなディンプルでフライが消えた。てっきり稚魚のフライ沈めとおもって居たらこれまたロッドが曲がりイワナをGET・・・本日2匹目、やはりシェルバックビートルは頼りになるフライだ。
気を良くして釣り上がるがこれまた暫くでない。もう一度フライをビーズアントに戻そうとして余りの暗い谷で両手を空にかざすと、右腕に何か付いている。
その色からぞっと身の毛がよだった。

蛭だ・・山ビルだ・・・「このぉ~ガキャァ~・・・」と思わず声を出して払う・・・目の前の花崗岩に落ちた蛭は未だ吸血体制に入り岩を腕と誤っている。やがて岩と気が付くと移動し始めた。
正直、釣る気が一気に半減、暗い谷はどうでも良くなってきた。

以前と同じだ・・やはり居た。
御池川でもそうだったが・・蛭にやられると血が暫く止まらない。「糞ったれが!」とフォーセップでつまみ上げ、川に流した。「イワナの餌食にでも成り上がれ!」と本物のリーチをくれてやった。
気を取り直して釣り上がるも、周囲の暗さと頭上の木々が気になる。
事あるごとに耳の裏と首筋をチェックし、何となく気分も乗らない。
やがて入渓点Bの看板が見えて、稚魚のアタックが増えだした。

少し明るく開けたところで一休み、今度はフライをカディス系に変えようと考えたが間を取って#14ゴダードカディスをセット・・・何度かアタックが有ったが乗らず大淵が現れた。

時計を見ると12:00、淵の前の岩に座り、頭上を気にしながら昼食とした。
午後からも相変わらず花崗岩と玄武岩?が入り交じった薄暗い谷を上がる、二筋の流れが交差する淵、その交差点の鏡にゴダードカディスをキャスト、小さなライズと共にフライが消えた。
すかさず合わせてストライク、結構淵を走り回る20センチ級、やっぱりドライはおもしろい・・・本日3匹目。

その淵の落ち込みの上も浅いトロ背が有り、流心にキャストするが出ない。右にも小さな筋があり、よく見るとイワナが流心の波が消えるあたりで定位している。
「いっちょ拘るか?」とゴダードをキャストするが当然無視、毛色を変えてロイヤルコーチマンをキャスト、これまた反応するが食うには至らない。お次はCDCオドリバエ、しかしこれもダメ、全く無視・・・入渓直後に見たイワナと同じだ。
いつもならここからミッジとなるところ・・・しかし、今年はWETを取り出しシルバーサルタンの列の端に有る#14を結びキャスト、数投目に魚が水中で宙返りをして元のテイキングポジションに戻ったところを見計らい、ロッドを静かに立てると乗った。
これぞWET、威力抜群・・本日4匹目。
またもやフライをゴダードカディスに戻し釣り上がる。暫くして、先程のベストフィッシュと同じ様な釣り方でGET、本日5匹目。
やがて兄ちゃんから聞かされた回廊を超えると、一気に谷が開けた。



これぞ花崗岩の明るい谷・・と気分が晴れ高揚すると同時に、一気に疲れが出てきた。当然と言えば当然である。
毎晩遅くまで休みも無しで睡眠不足と運動不足から溜まった疲れがドットでた。
しかし、心地よい事は確かで精神的には十分満たされている。暫く上がって一匹GET、本日6匹目・・・
やがて辿道が川原の直ぐ上にある場所が見えた。「あそこまでにもう一匹出たら休むか?それとも、もう戻ってもよいかなぁ~」と時計を見ると13:30を過ぎたところ、ちょっと早いが、気分は十分満たされており、体力も限界に来ていた。花崗岩の大きさも半端では無く、神崎顔負けの様相である。行く手に見える大きなプールの流れ込みに大岩が鎮座し、水は余儀なく蛇行している。そのうねった水路の一番上手の落ち込みに白泡が沸き立ちその奥に10センチ程度の鏡があった。ここに毛鉤を置いて潜水艦の様にイワナが浮上すれば、今日のカンはさえている・・・等と勝手に思いこみ、ゴダードカディスをダッピング・・・・暫し時間がたってから、驚いた事に本当に出てきた。



少々小ぶりだが、背中の斑点がイワナそのもの・・やがて背鰭を水面から出して静かにフライを吸い込み、ゆっくり白泡に戻ろうとしたところをロッドを立ててフィッシュオン・・・本日7匹目。

その上のポイントで合わせ損ねて休憩、右を見ると先程見た辿道が直ぐ横に見える。
ベストを脱いで座り込み、あたりを見回した。
下手の明るい谷に反して、ここから上手は、これまたより一層暗く茂った木立へと川が吸い込まれている。
時計を見るともうすぐ14:30・・・心地よい疲れと共に、精神的には満たされ、暗い谷に入っていく気分になれない。

もう充分・・・忙しかった2005年
それでも何とか渓流閉幕!
ロッドをたたんで辿道を下り、15:00に車にたどり着いた。
しかし、もう少し、あと最低5キロは痩せないとと、谷に入るのはしんどいよ!

posted by bacoon at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 湖東に行く |

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