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2006年釣行レポート一覧  注)以下は併設するブログ「毛鉤を巻いて川に行く(釣行編」に掲載していた記事です。 釣行レポート(5月27日)

2006年05月27日
五月雨上がりの・葛川

■安曇川上流葛川本流とヘク谷
■2006-5-27(土)
■イワナ1匹 コワナ数匹
■同行者なし
2年ぶりの安曇川本流、いつも通りウェットフライでゆっくり釣る予定が・・・いきなり小谷のイワナ釣りに心変わり・・ちょっと日を間違えたかなぁ~?


GW空けの土曜は2週続けて仕事、5月最終土曜日を狙うが、前日から雨となりまた「雨」の予報!
新緑の時期に少々落胆は隠せないが、これを逃すと6月になる。
昨年の愛知川のイワナが気になるところでもあるが、雨なら鈴鹿より・・・
「久しぶりに坂下丸山商店の婆さんの声を聞くか?」と訳のわからぬ理由を掲げ、京都東でウインカーを切った。

トンネル手前の脇道に入り坂下集落に到着・・・・
もしかして?「やっぱりなぁ~」と薄々予感していた通り、丸山商店は完全に廃業していた。
自販機もなくなり、昔ここが商店だったことを錆びたコーラの看板だけが淋しく残され伝えている。
ため息とともに「やめてしもたんやなぁ~」と思わず言葉が口をついて出た。
一昨年3月に来た時も立ち寄ったが、たまたま休業に見えてこの時はやむなく梅ノ木で魚券を買った。
その前の年の2003年はまだかろうじて開店しており、もはや魚券しか売っていない?と思わせるほど、とても商店とは言えない状況だった。
もうあの「またよろしゅうお願いします。」が聞けないか?と思えば、安曇川へ来る楽しみも一つ減った様な気がする。
やむなく梅ノ木まで下り、食料品店で魚券を買って、まずは狙った木戸口上流に戻った。

滋賀ナンバーの車が一台、既に先行者とひと目で分かる様に駐車してあった。その後ろに車を止め、今日はその内に雨になる・・とドライフライは見切ってWETと決め込む。
リードフライは#12マーロックスフェバリット、ドロッパーは#12ダンケルドで一投目、増水の落ち込みから深瀬への開きへとフライを流す。
ターンが終わりの延びきった直後にリードフライに勢いよく飛んで出た。
「ちっくぅしょぅ~!」・・・幸先よい取っ掛かりで気分は一気に高揚するが、同じぐらい嫌な予感も脳裏をかすめ、今日は増水でもあり、更なる不安が後押しした。

大凡、入渓直後のアタックを外すと、魚影が多い場合は次々と外す・・・魚影が少なければそれっきり・・と、リズムに乗れないパターンが多い。
やはり予想的中、増水でポイントが絞り込めず、サイズを#10、#8と上げるが全くアタックはない。
丸山の婆さんのことを思い起こすと、久しぶりにヘク谷が脳裏を過ぎり、早々に切り替えて川から上った。



「ヘク谷」・・・夏日に来て本流がさっぱりのとき、丸山の婆さんに教えてもらい、この谷に上がって岩魚とあまごをしとめたことを思い出す。
合流点前の駐車スペースに停車し、増水の川を渡り杉木立に上がった。
暫く、木立を進むと渓にあたる・・・薄暗い小さな渓にふさわしく、テレストリアルをチョイスし、ボー&アローも持さない覚悟で釣り上がる。
ここも増水気味・・・フライを#16エルクヘアカディスに変えて泡の脇にフライを置くと、コワナが直ぐに反応し、かすって空振りを喰らってしまった。
「ちっくぅしょぅ~!!」とさっきの後遺症を引きずりながら、泡の開きにフライを落とし泡の裏に回りこんだところで竿を立てるとコワナがしっかり食っていた。
本日一匹目と言うにはちょっと厳しいサイズだ。
それからも滝を目指して釣りあがるが、一級ポイントは全く反応なく、二級ポイントからコワナが反応する状況が続く・・・かなり上がってもうすぐ滝が近いところで、流れの奥に竿抜けを発見、浅い小さな白泡の開きに#14フラッタリングカディスを置くと、泡の下からかすめ取った。



漸く釣れたイワナ、安曇川でイワナを釣るのは、やっぱり支流や枝谷しか記憶が無い。本流でも釣れるそうだが、私はもっぱらあまごばかりでイワナは渓しか経験が無い。久しぶりの比良山系のイワナ・・・・
やがて、滝の手前で定位するコワナを発見!フライをキャストしようとフォルスキャストを一回するとその場でグネグネと暴れている。
どうも食いついたまま仕掛けが前の小枝に引っかかっているようだ。そのまま小枝を持ち上げると真新しいエサ釣りの仕掛けが絡まり、その針をコワナが飲み込んでいる。
「こんなままほっとくなや!」とハリスを切って返してやった。

これで謎が解けた。・・・通りで一級ポイントは空っぽで竿抜けからしか魚が出なかった訳だ・・・今日とは言わないまでもかなり最近にエサ釣りが入っていたに違いない。
時計は12:00、滝を目前に下山する事にした。

やっとの思いで渓を下り、本流に降りると今にも降り出しそうな曇天と勢い余った増水に気が滅入りそうになる。とにかく昼飯にしようと川を渡り車に戻った。

午後はこの滅入った気分もあってか否か・・・さっぱりダメ・・・時間だけが過ぎていく・・・
「増水」「曇天」「強風」に釣りたい意欲も殺がれて、「最後に木戸口をやってダメなら早々に切り上げよう。」と中村の発電所前から釣り上がることにした。

強風にめげず、リードフライは#10ダンケルド、ドロッパーは#10グリズリーキング・・・・・強風の中ラインコントロールもままならない状況で釣れる気がしない。
暫く釣り上がって「いもうお裏」から少し上がった堰堤の奥の淀みから攻めるつもりで安直にキャスト、テンションを掛けるとなんとなく引っかかりやがて電撃とともに水中に白い腹がきらめき、ふっきれて軽くなった。
「しまった!畜生!食ってた。」と後悔しても時すでに遅し!
最初で最後のチャンスを逃し、それっきり・・沈黙・・
とうとう曇天が張り裂け、小雨が降り出し納竿。

ちょっと、日和を間違えたかなぁ~・・・・・
でも安曇川は隔週放流だから良し悪しがはっきりする川だ。
車のフロントガラスに横殴りの雨が容赦なくたたきつけられ・・・・
まあ・・・こんな日もあるわぃ!・・とワイパーのスイッチを回し、帰路に向けてサイドブレーキを外した。

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