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2007年釣行レポート一覧  注)以下は併設するブログ「毛鉤を巻いて川に行く(釣行編」に掲載していた記事です。 釣行レポート(4月1日)

2007年04月01日
2007年渓流開幕・増水と濁りでウェットフライ・・・

■美山川・佐々里F&L特別区
■2007-4-1(日)
■ドライ(6匹)・ウェット(19匹)・取り逃がし多々
■同行者なし
サムネイル
(←とても全部の魚の写真を撮るのは不可能ですが、一応撮れた分だけ・・・サーバーの容量に問題が生じるまで残しておきます。)

予定を考えると計画的な釣行は無理、渓流開幕がこれ以上後送りされるのも我慢できず、急遽単独釣行を決行した。
前日に降った雨の為、強いささ濁りの増水に恒例の春一番ライズ獲りを諦め、ドライフライでたたき上がるも今ひとつ・・
結局、ウェットフライに頼って誘い出す釣りになってしまった。
イメージとは大きく異なったが、その場その時の状況からすれば、一番マッチした釣り方だったと思う。


3/30(金)の夜、明日の土曜も所用で釣りには行けない。とうとう3月の釣行は諦めざるを得ない状況に落胆しながらカレンダーを見ると4/7(土)は会議確定で翌日の日曜も危うい。4/14(土)も所用でダメ、4/21・22あたりも仕事が微妙・・・「当分あかんやん・・」と大きな溜息が出た。
ひと頃3月と言えば安曇川や愛知川でのライズ獲りに血眼になっていたが、ここのところ、3月は何時もこんな感じで月末に漸く時間ができて美山の成魚放流区でライズ獲りをしていた。
そんな中、佐々里C&Rが誕生してから、少しそちらに傾きだし・・3月を逃してしまうと結局ここからのスタートが最近の傾向になっている。
「明後日行っとこ!」と娘の運転手を取りやめてもらい、「どうせこの時期成魚放流が相手なら、一番手堅く色んな釣りが出来るところ・・と言えば、やっぱり佐々里やなぁ~」・・と、急遽無理からに昨年同様4月1日エイプリルフールの佐々里解禁釣行を決定した。
とにかく最近、計画的に釣行日が決定できない状況に不満はあるが致し方ない。前日3/31(土)は所用を済ませて夜に帰宅、「今年は結構温いし・・こりゃライズ獲りよりもベスト着てたたき上がりやな!」と、準備万端整えた途端・・鋭い閃光に何事やと見上げた夜空に雷鳴が響き渡った・
「・・・(なんでや!)・・・」・・・天気予報は夜には雨も止み、明日は晴れ曇りの天気になっている。
しかし、結構激しい雨も降り出した。「行くと決めたら行くんじゃい!」と意固地になって目覚ましをセット、ところが子供の遠足気分宜しく4時に目が覚めた。
雨は止んで静寂・・結局、中途半端に眠れず5時前にエンジンを掛けてスタート、神楽坂トンネルを抜けて美山に着く頃にはすっかり夜も明けていた。
まずは美山漁協さんにパンフレットを頂きに停車、入り口に[ご自由に・・]と書かれたパンフレットを手にして、「あ!やっぱりホンマや・・」といつもと違って数枚頂いた。
実は過日、佐々里F&Lの広報担当の方からメールを頂戴し、昨年私が釣った魚の写真をパンフレットに掲載したいと連絡があり快諾したしだいである。
既に郵送頂いて拝見しては居たが、あらためていつもの様な状況でパンフレットを手にすると、やっぱり驚き半分、嬉しさ半分・・まさか昔から何時もここで頂戴しているパンフレットに自分が撮った写真が載るとは思っても見なかった。
川の状況を確認しようと橋から本流を覘くと・・・「ダさ濁りやんけぇ~・・えぇ~・・」・・・
注)ダさ濁り:釣りをしない日ならばダダ濁りとなるが、釣りをする日なので[ささ濁り]に見えてほしいと言う願いから発する往生際の悪い言葉・・
「佐々里までこんな感じやったら・・今日はニンフ転がせってかぁ~・・シーズン開幕やのに・・・」と、若干落胆も隠せないが、朝駆けしてここまで来てしまったらやるしかない。
幸いにも佐々里まで来ると増水してはいるものの、濁りは幾分ましだった。


白石橋から下手を見る。

しかし、やはりドギツイささ濁りで勇んで早朝から出かけてきたのに少しショックである。スペースウッドさんで日券を購入して早速ハリマ屋さんの下手から入渓、時計は7:30を少し回ったところだった。
いつものフラットも波立つ増水にライズは皆無、水温は8℃とフライで釣るには決して条件はよくない。
でもやはり春一番はフラットのライズ獲りかソラックスダンやパラシュートのドライフライのたたき上がりで攻めたいものである。
「やっぱり結構濁ってるやん・・・ドライでたたき上がるにしても、流すよりも脇に潜む奴を狙い撃ちやなぁ・・手始めに弛みに置いて(毛鉤)行こか?」・・とリーダーを12フィートぐらいに詰めて対岸は諦め、アップストリームで手前の脇の弛みに#16クイルゴードンを置く釣りで開始、直後に作戦通りに岸側のエグレから出て釣れ始めた。
どれもこれも写真を撮る間、待たせるのも可哀想な[やっと10cmを超えましたと言うヤマメちゃん]が続く、でも時々流れ側から毛鉤を見に来てUターンする奴が居る。
「流してみるか?」・・とティペットを継ぎ足して18フィート位にし、#16ソラックスダンを結んでトレースし始めたものの、やはり濁りがきつく出が悪い。
時折、浮いて出るが追尾するも喰わない・・・と言うか水面を割ろうとしない。試しにクロスからダウンに流し、ドラッグを掛けて毛鉤を留めてみると漸く喰い付くと言う感じでまだまだ食べるのが下手糞に見受けた。これではティペットを長くする意味もなくドライで狙うのはもう少し濁りが取れてからにして、久しぶりにニンフを転がす事にした。
ヘアーズイヤーの入ったフライボックスを取り出す・・「その前にマーカー付けなあかんやんけ・・あっ!・・マーカーのボックス・・車か?・・ちゃうちゃう・・最後は確か正月の北田原やなぁ・・・しもた・・机の引き出しのなかやんけ・・・シンカーだけ持ってきてどないすんねん?」・・と、もはやニンフのルースニングができる状況ではない。
今年はできるだけウェットを封印し、本来のドライフライの釣りを忠実に実践し、ダメなときはニンフでも・・と今シーズン開幕前に決めたにも係らず、出だしであっさり躓いてしまった。
「しゃーないやん・・これしかないし!・・」・・と、リーダーを4Xにしてドロッパー1本のウェットフライ仕立に交換した。
正直、増水と強いささ濁りの状況でウェットで誘うのがベストマッチであることは薄々気が付いてはいたが、春一番にやる釣りではなく、ちょっとしっくりこない。
「一応朝やし!」・・と、ドロッパーに#12ペールモーニングダン、リードに#12コックロビン・・一投目に沈めたリードフライを柔らかく銜え込んだ。
漸く一匹獲ったが、このフライの組み合わせがしっくりこない。「サイズアップするのが当たるやろ・・・」と言う思いがよぎり、リーダーを3Xに仕立ててリードは久しぶりの#10リリーメイ、ドロッパーは#10ダンケルドに変更、同じ様に流すといつもならドロッパーのダンケルドに襲い掛かるが、この日はやはり浮き上がるリードのリリーメイを水面直下で押さえ組む様に銜えるパターンが多かった。
ひとしきり魚の顔を見ると、やっぱり春一番の釣りがしたい。時計はもう直ぐ10:00になろうとしている。カゲロウも飛び出した・・「よっしゃ・・ちょっと濁りもマシになったし・・ドライや!・・」と、リーダーをまたまた交換して7Xのティペットを継いで18フィート前後に戻し、#16ソラックスダンを流した。
先程より幾分出もよくなったが、出るが喰わない、喰うが乗らない・・の状況、流し方なのか毛鉤の食い込みなのかを確認する為に#16CDCダンに変更するとあっさり釣れた。
「吸い込みが弱いんか?」・・と、ソラックスダンに戻すとやはり乗らない、#16グリズリーパラシュート(ポリダビングボディー)でも同じ様なもの・・ところがCDCダンにすると釣れる。
かといってたたき上がりに一匹釣ったら交換しなければならないCDCダンを使用するのも面倒臭い・・仕方なく一番苦手な#16クイルボディーパラシュートをチョイスした。
結果は一番しっくり行った様で、お魚の喰い損じもなく適度に釣れた。
しかし、やっぱりこの日の状況ではウェットに劣ることは明白で、一度味わうと停まらない・・・結局、またまたウェット仕立に戻して誘い出す釣りをやっていた。
小雨になり時計を見るともう直ぐ12:00・・入渓者も増えて私が釣った後を二人が追いかけている・・一度川から上がって昼食をとる事にした。


結局、今日一のサイズとなってしまったあまご・・もう少しで25センチに届くか否か・・
毛鉤は#8ダンケルド


昼食後は下流域を釣ることにして美山高校下手から堰堤までを釣り上がった。
ドライフライを意識して8フィート9インチ#3ロッドを持ち出すものの、しっかりベストは脱いでショルダーバックを掛けている。
「なんか・・やってることチグハグちゃうんか?」と思ったが、そのまま続行・・結局、即刻ウェットフライ一色となり、しかも毛鉤は更にサイズアップして#8と#6にエスカレートする。
それでも頻繁にアタックがあり、ウェットフライながら春一番の開幕を満喫できた。
全てアップクロスに投じてラインを止めて小ターン・・メンディングして少し流して、またターン・・最後にダウンで大きくターンさせてドロッパーを浮かせる釣りかたで通した。
いつもと異なり弾ける様なアタックはなく、水面に張り付くドロッパーを静かに喰い上げるか、水面直下のリードフライを押さえ込む出方が多く、テンションさえ間違えなければフックアップ率は結構よい。
しかし、ちょっと残念なのは鉤の返しを潰して居る(自製バーブレス)為、写真を撮ろうと落ち着かせている間に逃げてしまう魚が結構いたことである。
やっぱり、細軸のドライフックと違い、太軸のウェットではバーブがなければ外れやすい。
さっさとネットで取り込めばよいが、やっぱりC&Rなのでできれば使いたくない(・・と言いながら一匹目だけはなぜかネットで取り込んでますが・・)。
この日も尺には届いてないが28センチはあったと見受ける美形を掛けて落ち着かせ、浅瀬に引いて水際の写真を撮ろうとしたところで鉤が外れて逃げられてしまった。久しぶりに#6シルバードクターで掛けて気分は高揚していたので落胆も大きい。
美山高校上流の道路の護岸に張り付く流れ・・・ここに居ます。
おそらく5月末ぐらいにはカゲロウを貪り食って「尺あまご」になっていると思われます。
どなたか、頑張って釣って下さい。
そんなこんなで堰堤から上がったのが4:00過ぎ、水量は多いがすっかり濁りは[適度のささ濁り]になっていた為、もう一度午前中のポイントに戻りイブニングライズの胎動を感じたものの、小雨が振り出した為、納竿。
今年も佐々里はしっかり魚影があり、これからも期待できると確信した。
しかし、今年は・・『ドライで基本に忠実に、もう一度[流す釣り]の感覚を取り戻す。』
・・と決めたにも係らず・・出だしからこんなことやっとってエエんかぁ?・・当分、ウェットに頼る癖は抜けない様な気がする。
今回、予想外の使い込み・・早速巻き足さんとアカンやん・・・
まあ、最近老眼も相当ひどく、3Xに#6で仕掛けを作ると、6Xで#14ではイライラするし、ミッジなんて、もう無理な感じもするし・・・
この状況からして・・やっぱりウェットについつい手が出てしまうのかもしれまへん・・アカンねぇ~・・・

道具:8フィート0インチ(DT-4-F)・8フィート9インチ(DT-3-F)
毛鉤:DRY(クイルボディパラシュート#16が良好)
    WET(強いて書けばプロフェッサーが安定?サイズは#8,#10)

posted by bacoon at 23:53| Comment(4) | TrackBack(0) | 京北に行く |

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