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2007年釣行レポート一覧  注)以下は併設するブログ「毛鉤を巻いて川に行く(釣行編」に掲載していた記事です。 釣行レポート(6月17日)

2007年06月17日
梅雨入り直後のT川・・・・(何事も前向きに)・・

■T川
■2007-6-17(日)
■イワナ・・4匹 あまご・・1匹(バラシ2回)
 佃煮サイズのチビあまご・・数えてません!
■同行者なし
いつもながらに急遽決定、とりあえず釣道具一切を積み込み5:00過ぎに家を出た。
思案の結果、愛知川を目指すもT川に後ろ髪を引かれて引き込まれる様にT川に向かい、以前から気になっていた堰堤から釣り上がった。
予想通りチビあまごの猛襲・・・しかし、この日は最初から意気込みもなく冷静に状況を受け入れた結果、色々とこの川と魚を知ることができた。




6/16(土)快晴・・しかし、仕事を持ち帰りパソコンでせっせと書類づくり・・
「買いもん行くでぇ~」・・と家内と娘のアッシー出動依頼に仕事を切り上げハンドルを握る。
家内「梅雨に入ったのにエエ天気やん・・残念やなぁ~・・こんな日に釣り行きたいやろ?」
長女「あしたもこんな天気やてぇ~・・雨の一滴も降らないんやて・・明日行ったらエエやん・・」
家内「そんなん言うたら・・だんだん行く気になってくんで・・チョッとは休まなぶっ倒れんで・・それでも行くの?」
私 「着いたぞ・・迎えは何時?」・・と家内と娘を店の前に降ろし、家に戻って仕事・・
(明日かぁ?・・・そう言う手ぇ~もあるなぁ~)

翌6/17(日)AM5:30・・・自宅近くのコンビニで釣道具満載の車から降りて朝食を買い求めるオッサンが一人・・この私である。
(ほれ見てみぃ~・・言わんこっちゃない・・と家内が目を覚まして言うだろう。)
「さてと、急に決めたさかいなぁ~・・どこ行こ??」・・・とりあえず道具はセミダブルハンドのロッドを含めて全部、フライはバスのポッパーやガーグラーまで一式、全部積み込んである。
「野洲もドチビ、T川もドチビ、天増はないし・・佐々里が今年は水量も安定して好調な様やけどチョット気分が乗らんし・・岸田は一人じゃしんどいなぁ~・・そうや、久しぶりに横行渓谷(大屋川)でも行こかぁ・・アカンアカン、T川ある程度節目つけるまで、ご無沙汰でわからんところ増やしたら厳しい。そうや、去年行ってない愛知川でも行っとこか・・雷の心配も無いし!・・神崎合流から茶屋川筋を吊橋まで歩いてイワナの様子でも見とこ・・君ヶ畑も2時間ぐらい取れるやろ・・」・・と名神吹田ICにウインカーを切った。
フロントガラスから容赦なく朝日が差し込む・・天王山トンネルを左ルートに取り、もう直ぐ京滋バイパスと言うところでまた迷いが出た。
「・・どっちやねん?・・とりあえず真っ直ぐいっとこか・・」・・京都南を過ぎると、益々迷いが出てきた。
(こんだけ・・こんだけ迷うんはT川が後ろ髪ひっぱるからや・・)
京都東IC・・・直進して八日市を目指すハズが何かに突き動かされるようにウインカーを切って名神を降りてしまった。
「知らんぞ~またドチビの猛攻でストレス溜まっても・・ドチビにも相手にされんで[ボ]喰らうかもしれんぞぉ~・・あそこの女神には嫌われてるさかい・・」
湖西道路を北上する・・[真野](安曇川にしとけ!)振り切って北上・・[鹿ヶ瀬の交差点](高島鴨川もあるで!)振り切って北上・・[弘川](天増は無いけど石田と寒風どうや?)・・「T川行くんじゃ!」と漸く決心がついた。

そして今年3度目のT川・・・今日は上流側から回り込んだ。時計は8:00を少し回ったところだった。
「リベンジ!・・なんて意気込んだらまた女神に嫌われるさかいな・・今日は先行されて様がドピーカンであろうが気にせず堰堤から上を歩くぞ・・とにかく川を知ることや!・・釣果は二の次にしとこ・・」・・・と、これまでとは異なり我ながら謙虚である。
この前、入り損ねた上流域に車が一台・・・通過して下って行くと、運良く堰堤までは一台も車が無かった。
「よっしゃ・・歩くだけならドライオンリーで行こか・・もし、前と同じドチビの猛攻やったら、これはこの川の魚を知るチャンスと考えてマッチする毛鉤を見定めよか・・何事も前向きに考えなアカン・・」・・とこれまた謙虚な姿勢でホイットレーを車において、CDCも含めたドライ一式をメッシュベストに5箱詰め込み軟調2番ロッドを持って堰堤の真上から川に降りた。
8:30ドピーカン・・小鳥の囀りが山々に響くすがすがしい朝の川・・・
「『囀りをこぼさじと抱く大樹かな』っか・・・はぁ~ぁ!・・・『釣欲をこぼさじと抱く女神かな』・・あり得へんし!!・・アホなこと言うてんとサッサと釣ろか・・」
堰堤の脇でタックルをセットし、葦の脇から上流を見た。
「うぅ~わぁ~・・ここ・・エエやん・・美山やったらカワムツの巣やけど・・ホンマにこんなところであのプロポーションのあまごが釣れんのぉ~・・こんなとこでモコッとでてバシッと決めてあのサイズやったら・・そら病み付きになるわ・・」・・・葦とネコヤナギ、そして熊笹が囲む緩やかな瀬が続く・・・
大きく深呼吸して#16クイルボディーパラシュートをネコヤナギの脇にプレゼン・・弛んだティペットを打ち返す間も無く消しこまれた。
予想通り10センチをどうにか超えたチビ・・ゆっくりと進んで中央にプレゼン・・程なく飛沫が上がりこれまたチビ・・
「予想通りやな・・まあエエわ・・今日は覚悟の上や・・20センチアップは女神の思召しと思て、毛鉤を試してこの川のパターンを掴もか・・」
やはり、一般的な毛鉤でどの川でも通用するとは思うが、それでもその川の傾向は必ずある。この川のあまごは吸い込むより若干銜え込む様な喰い方をすると感じ始めており、それが毛鉤によるものかそうでないのかが非常に気がかりだった。チビとは言え、来年はこの川で釣り人を喜ばせるT川あまごの遺伝子が働き始めた頃である。毛鉤に対する選り好みと喰い方はこの川の傾向を受け継いでいるに違いない。
「しかし、ホンマ・・・チビも型ぞろいやな・・たまには20センチアップ出ぇ~やぁ~・・・アカンかぁ?」



・・で、結果は・・当然ながら平均12センチ前後のチビが入渓直後爆釣モードに突入、入れ食いとまでは行かないが午前の部を終える3時間、匹数は数えるのも面倒なほど釣れてくれた。
しかし、この川のあまご・・CDCが全く効かない・・・特にCDCダンがここまでダメな川は私が知るところでは初めてである。
更にCDCオドリバエ、CDCフライングカディス・・どれもこれも他の河川と比較して全くと言い切って良い程、効果がなかった。唯一CDCで使用できると思ったのはCDCガガンボだけである。
ライズを仕留める毛鉤で王道を行くCDCダンがここまで外されると、この川をホームとして釣りをされる方々は巷を賑わすCDCの効果に疑問符を投げかけるのでは?とも思える程、サッパリ効かない。それとも私の作るCDCダンが不細工過ぎて相手にされて無いのか?
この川・・メイフライ(蜻蛉)は余り重要ではなくクレーンフライ(ガガンボ)が結構重要で、後はカディス、そして陸生を意識するのが良い!・・と思う!・・今の所?・・間違ってるかもしれないが・・・
もうひとつ、あらためてクイルボディーパラシュートが非常に安定した毛鉤でこの川のパイロットフライにベストマッチであると思われた。
これまでは余り好きではないパターンだが、通いなれた達人の方々がお使いになる毛鉤にあやかりたい一心で使用していた。しかし、確実に的を得ていると思われ、ポリダビングボディーも悪くはないが喰い込みが確実に違う・・・「なるほどなぁ~・・」と妙に納得してしまった。
その他は・・フロントハックルは出方は悪くないが弾かれることが多いこと(但しランズパティキュラに代表されるスペンドウイングは#16ぐらいなら結構いけるかも知れない)、アントパラシュートはかなり行けるが、ピーコックボディーやビートル系はド派手ライズになり喰い損じが多発すること(ただし魚は結構意識していた)、バイビジブルやレネゲイドなどのハイフロートはヘッド&テール(チビのくせにイッチョマエ)が現れ始め向かないこと、時期的にマッチしていると見受けたエルクヘアカディス(デルタウイング)も外掛かりが多発し、しっかり喰い込めていないこと(少しサイズダウンすることが必要?)・・等々、来年に向けておおよそ毛鉤のパターンを整理することができた。・・と思っているが何時裏切られるかはわからない。
結果として、ここのパイロットは軟調2番でティペットを長く取って静かに釣るならクイルボディーパラシュート#14、#16・・・ドライフライアクション4番ロッドで距離をとってキャストするならワイルドキャナリィー#16・・でスタートし、エルクヘアカディス#16とアントパラシュート#16辺りで様子を見るのが良いのかもしれない。ピーコックパラシュートやビートルはもう一度ぐらい確認して見る必要があるかもしれない。加えてCDCダンもどこかで再検証が必要だろう・・と思っておこう・・
とりあえず一応パイロットフライの軸足を決めた。


本日のアベレージ・・・チビあまご・・出来るだけ水から上げずにリリース・・

11:30・・・川から上がり昼食をとる。
「午後からどうしょう?H川から堰堤まで歩くか?・・・いや、今日は堰堤から上を徹底的に歩くと決めた日や・・H川まで行ったらどうせ誰か入っとるやろ、条件は何所も同じや・・前回入られへんかった上流部を歩いて見よか・・」・・・と言うことで車を移動させると路肩に駐車スペースがあり、川に向かって轍がある場所があった。
「ここから入って見よか?・・13:00前かぁ・・前回釣れた通行止めの看板前までかなり距離あるけど、どんなに叩いて上がっても18:00までには着くやろ・・」・・と、午前と同じくドライオンリーの2番ロッドで入渓した。
入渓直後、チビが釣れて瀬頭に打ち返した途端・・モコッっと出た。
「よっしゃ!」・・・と思うも束の間、テンションが吹っ切れ軽くなった。・・口切れ・・
「・・・・・(やっぱり・まだ・あきまへんか・・)」・・と、本日初めてのT川あまごのアタックを外して声もでない。
毛鉤は#14クイルボディーパラシュート・・#16にしとけばよかったのかもしれない。



気を取り直して、毛鉤をエルクヘアカディス#16に変更して釣りあがる・・・相変わらず、チビあまごのアタックは休むことを知らない。
毛鉤の消費量も通常の数倍に達していた。
2時間程釣り上がったところでそれまでの葦やネコヤナギが絡む美山っぽい渓相とは異なり、鬱蒼とした木立の日陰が続き、落ち込みと荒瀬が続く岸田や天増っぽい渓相へと表情を変えた。
「なんかあまごと言うか、イワナ釣りの雰囲気やなぁ~・・そうや、この川・・イワナも居るんやなぁ~・・」
確かにここまで結構丁寧に毛鉤を叩いて流して置いて来た・・・しかし、あまごを前提とした釣り方である。
「・・・と言うことは、あんな竿抜けも有望やなぁ~・・・天増やったら結構おいしいスポットや・・・さっき手前を流しておらん(あまご)と見切ったけど・・あの奥にイワナやったら・・」・・・と、特に気負いもなくエルクヘアカディスを置いた。・・・3秒程経過した時・・
「うぅ~っわぁ!・・ホンマ出よったイワナ!・・うぅっそぉ~・・・」
独特の曲線的な出方で毛鉤を捕らえ、一気に下流の荒瀬に走りこんだ。
「うぇ~・・ヤバヤバヤバヤバヤバイ・・でぇかぁいぞぉ・・・」
緩やかな瀬を意識した軟調2番ロッドは荒瀬に乗ったイワナに一気に絞め込まれグリップの中までひん曲がっている。
「よぉっしゃ~・・・獲ったぞぉ~・・イワナじゃイワナ・・うわぁっ!・・デカぁ!・・??(と言うか)・????・・細いなぁ~?・・でも顔はごついなぁ~?・・胴体の割りに・・・えぇ~・・長いぞぉ~!・・えらい長いやんけ・・ホッソ長いイワナやのぉ~・・お前!親戚に鰻おるやろ!・・」・・とアホなツッコミが口を付いて出る程、この川の見事なプロポーションのあまごとは対照的に貧相極まりないイワナである。
細く長い貧相な胴体に反して、顔と尾鰭だけはそれなりに立派でロッドのグリップ+リールシートをかなり上回るサイズ・・・計ると尾鰭のとっ端まで入れてなんと28.5センチ・・もう少しで尺に届くサイズにあらためて驚いた。



「あんな隅に潜んでんと、もっと手前に出てしっかりエサ喰えよ!・・あまごに負けたらあかんでぇ~・・・そやけど餌で釣られたらどんならんさかいな・・元のところに返したるわ!」・・・と釣上げた竿抜けにそっと離した。
竿抜けで出た魚は竿抜けに戻す!・・・これフライフィッシャーの鉄則!
「・・と言うことは、イワナも視野に入れて釣らんとアカンやん・・」・・となると結構毛鉤を置く範囲が広がり、一箇所にプレゼンする回数も増える。
これまで瀬頭や淵上の脇は丹念に攻めて来たが、瀬尻や淵尻は払い出しに出てる魚が居ないかを確認する程度だった。
イワナが潜むことも前提に瀬尻や淵尻の払い出しにあるちょっとした弛みも丹念に探ると、あっさりイワナが出てきた。
「・・なるほど・・居るやんけ・・コイツもサイズの割りに長いなぁ~・・・・・」
その後、丹念に探りもう一匹同サイズ(20センチ前後)のイワナを仕留めて、日差しが眩い葦の瀬に出た。
またまた渓相は美山っぽく緩やかに流れる瀬・・
「昔やったら、葦とネコヤナギのこんな瀬はライトケイヒルでモコッと出てバシッ!っと合わして、気持ちが一気に高ぶったもんやけど・・・今日はチビの猛襲やし・・まあエエ・・ダメもとでやってみるかぁ~・・」
リーダーを5Xで短めにセットアップし、ライトケイヒル#14を結ぶ・・やや西に傾きかけた日差しを体一杯に浴びてフォールをかましてロングキャスト・・
(おぉ~・・・やっぱりエエ雰囲気やなぁ~・・・ライトケイヒル・・)・・・とタダひたすら昔の雰囲気に酔いしれている時だった。
[モコッ!]・・・理想的な出方にロッドハンドは勝手に反応し、高々と掲げると同時にティップのブレもなく綺麗に乗った。
「よっしゃぁ~・・・出たやんけぇ!・・これはあまごやろ・・・さすがライトケイヒルや・・・よっしゃよっしゃ・・やぁ~っと獲ったぞぉ~」



ギラギラと輝く川面にかざしたネットで暴れるあまご・・
「チョッと小さいけどT川あまごや!・・他の河川ではまず釣れんサイズやし・・」
写真を撮る為に日陰に移動・・22センチをチョッと上回るT川あまごにこれまで溜まりまくった悶々としたものが解き放たれ、自分が漸く更新された様な気がした。
「よっしゃ・・もうチビはエエ・・ライトケイヒルで暫く通すぞ・・」・・と、せっかくパイロットフライを見定めたにも係らず一匹釣った気楽さで調子に乗って釣りあがる。
しかし、やはり出るのはチビばかり・・・当然ライトケイヒル#14は少し大きいのか弾かれて喰い込まれない状態が多発した。



橋が見えてきた。
「あそこから上がるか?」・・・と橋に詰め寄ったところで、ライトケイヒルを流す・・モコッ!
「うぉっと・・は・じ・か・れ・た・やんけぇ~・・見てみぃ~・・すんなりクイルボディーかエルクヘアにしとかんかぃ!」・・時刻は17:00に差し掛かっていた。
このアタックが後押しして結局予定通り上流域通行止め看板前まで釣りあがることになった。
橋の袂で二分された流れを道沿いにコースを取る・・流れは一回り小さくなった。
ネコヤナギの緩やかな流れに静かにプレゼン・・期待を背負ったエルクヘアカディスが白々しく流れに馴染んだ時・・モコッ!・・
「よっしゃ~・・さっきよりチョッとデカイやろぉ~・・・」
上流に走るハズのあまごはチャラ瀬の上流が不利と見たのか、猛スピードで川に立ちこむ私の又をくぐり抜け、一気に下流の荒瀬へと暴走した。
予期せぬ事態にロッドハンドの人差し指で押さえたラインを離してしまった・・・こうなるとラインの回収が間に合わない。
・・・・で、残念ながらこれまた白々しく何事も無かったかの様にエルクエアカディスは一人で手元に戻ってきた。
「お・か・え・り・・やっぱり・・まだまだやね・・」
程なく前回あまごを上げたポイントが見えてきた。毛鉤をクイルボディーパラシュートに戻すも渓相がイワナっぽい・・先程と同じくイワナを意識すると、ここでもしっかり20センチクラスのイワナが出てきた。



時計を見ると17:30を少し回ったところ・・漸く長かった上流探索を終え、道に上がって車に戻った。
・・・喉の渇きを潤す為にガブガブとお茶を飲む・・・・
「イブニングやなぁ~・・青い橋に行ってみよか・・」
青い橋に到着し車を止めて橋の欄干から上手の流れを見る・・・チビがライズをはじめていた。



(どうする?・・・ここで待つか?)
しかし、いつもの濃紺の鉄橋辺りでも同じかもしれないと言う思いと、夕闇までこの中流域でどっぷり浸かるメリットも感じられず、青い橋を後にした。
いつもの濃紺の鉄橋・・時刻は18:45分・・・橋から覗き込むと、やってるやってるチビあまごのライズ・・・
「ちょっと遊んで帰ろか?・・」・・・と、タックルも毛鉤もそのままで入渓・・・それなりに今日のアベレージが釣れ続いた。
時刻は19:30・・薄暗い上空にヒゲナガが飛び始めた。
やがて一匹が水面近くを飛び始めると、それに続く様に数匹が降下し、水面ギリギリでスケート・・・
「なんじゃい!今日は潜るんか!・・毛鉤車やし!・・手遅れやんけ!」・・・程なく、大きなスプラッシュ!
「やっぱり居るんや・・馬鹿たれがぁ~・・」・・・ライトケイヒル#16で攻めても当然全く相手にされない。
せめてフラッタリングカディスに交換しようとティペットを切ってマグライトを取り出そうとすると・・
「あれ?・・・わっちゃぁ~・・・ないやんけ!」・・昨晩ヘンリーズフォークからメッシュベストに衣替えした際に入れ忘れた様だ。
・・・闇に包み込まれる焦りの中で、相変わらずひときわ白く光る大きなスプラッシュ!
「予備のミニマグがあったハズや!」・・と取り出してヘッドを回すも最近使用しておらず電池切れか燈らない。
・・すっかり闇が包み込んだ・・白く弾ける大きなスプラッシュを横目に転ばない様に川を下る。
「・・・ちっきっしょ~ぉ~・・・お・ぼ・え・と・け・よぉ~!」・・・と、朝の冷静さなど何処吹く風・・・
闇の中、手探りで川から上がり橋の上・・・まだまだ白く輝くスプラッシュは続く・・
時刻はもう直ぐ20:00・・どっぷり真っ暗・・
「糞ったれがぁ~・・・やっぱりちゃんと準備せなアカンやろ・・あぁ~ぁ!」

何事も前向きに・・と今朝は謙虚に釣り始めたにも係らず、結局最後はいつもと一緒!
車のライトでカディスを結び、橋の上からキャストする手立てもあるが、そんなことをすれば女神の怒りを買って次回に手痛い仕打ちを浴びるのは目に見えている。
漸く冷静になり、大きく深呼吸して納竿・・・
しかし、まだまだ修行が足りない様だ。


道具:8フィート3インチ(DT-2-F)
毛鉤:DRY(色々・・)WET(今日も封印!)

posted by bacoon at 23:00| Comment(6) | TrackBack(0) | 湖北に行く |

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