先日、長女が成人式を迎えた。なにはともあれと安心したが、前日に娘が屋根裏から引っ張り出して羽織った肩掛けに仰天して言葉を失ってしまった。・・・・・なんと、母親(私の家内)のお古を羽織っている。 
             新婚当初、押入れの隅に家内が自分の成人式で着用したオーストリッチの肩掛けを持って来て仕舞い込んでいた。 
             「娘ができたら・・」と考えていたらしいが、気が遠くなる様なアホらしい話にしか思えなかった。 
             やがて娘が出来たが、とても成人式にこの肩掛けをするなど想像すらできず、白のオーストリッチがほしい時は、『件の肩掛け』からプツリ・プツリと切り取ってはせっせと毛鉤を巻いていた。 
              吾輩「(まさか?・・ホンマにするんか?・・明日までに買うなんて間に合わへんし!)」・・・と仰天する私を余所眼に・・ 
              家内「おとんが、毛鉤巻くのに切り取ってると思うけど行けるやろ?」 
              吾輩「・・(ひぃ~ェ~・・・完全にバレてるし!・・・何でや?)・・」 
              長女「ウチも毟っておとんに持って行ったことあるし!」 
              吾輩「・・(??そんなことあったっけ?)・・・」 
              家内「アンタどのぐらい使こたん?」 
              吾輩「2~3本ちゃうか?」 
              「ウソぉ~をつけェ!」・・・とユニゾンでハモって怒鳴られてしまった。 
             確かに100本は使用している。 
             そして翌日、娘は『件の肩掛け』を羽織って式場に出向いて行った。 |