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 笙の川水系・黒河川 
 渓流(餌)釣りをやっていた職場の先輩が私がフライをやっているのを知り、一緒に私の好きな岸田川へ何度か行った。
 彼もまた自分の好きな若狭湖北縦断に行こうと誘ってくれたが日取りが合わず話を聞くだけで果たせぬまま疎遠となってしまった。
 それがこの黒河川である。
 彼は学生時代に2~3人キャンプ道具一式を背負って列車移動し、黒河川を釣り上がり源流で一泊して山を越え、知内川沿いを釣り下がってマキノに降りて列車で帰ると言う釣りをされてたらしい。
 「その頃(1970年代?)はどっちもメチャ釣れたが、今(当時1980年代半ば)は黒河かなぁ?里川が山渓流になる辺りからごっついエエねん・・」との事だった。
 彼が退職した後、足羽通いが出遅れた時に敦賀ICで降りて寄り道したことが何度かある。最初は教わった通り山渓流になった辺りでロッドを振っていたが、当時入れ込んでいた足羽や岸田と比べるとかなり物足りなさを感じていた。
 魅力と言えばサイズは小さいが奇麗なヤマメが釣れたことである。
 ある時、この流域の里川部分もそれなりに良い渓相であった為、試しに入って見ると、葦の脇からライトケイヒルに『モコッ』とあまごが適度に出て山渓流域よりこちらの方か遥かによく、その後二度程訪れても裏切られることはなかった。20~23センチでサイズとしてはそこそこで魚体も美しかったと記憶する。
 もう少し近ければ足繁く通ったかもしれないが、ここも足羽が疎遠になると同時に足が遠のいてしまった。
 今でも里川と山渓流の両流で釣れる渓なのかは行ってみないとわからない。。
最終釣行:1980年代後期



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