この釣り場は北摂エリアでは有名でかなり昔からある。但し私が始めた頃は今の様にフライやルアーの専用区はなかった。
ここの放流あまごは私がよく通う養魚場から入っていることもあり、冬はここに「あのあまごの顔でも見に行くか・・」と勇んで出かけたが、フライは御断りと門前払いを喰らってしまった。
従って私がここで竿を出したのは気が付くとフライエリアが出来ていた・・と言う頃からである。
思い起こすと私はここでルースニングをやった記憶がない。やったかもしれないが全く覚えていない。毎回殆どライズを狙うか水面に誘い出す釣りをしている。これだけ浅ければ川鵜の被害はかなりあると思うが所々に見受ける案山子が辛うじて守っているんだろう。
ここはフライ区とフライルアー共通区があってフライの場合はどちらでも竿を出せるが、魚影を見て格差を感じない限り清水橋の上下流にあるフライ区に入るのが良いと思う。
ここの特徴は昔ながらの放流釣り場の営みがしっかり継承されていることだろうか・・・高槻の芥川等と同じく、人工的に岩を動かして仕切りを入れた川で、まず料金を払って川に入ると私向けの魚を放流しに来られる。これが非常に律儀で無言ながらも表情は「ここに入れるで!見といてや!ここに入れたで!ちゃんと見てくれはった?」と言わんばかりの仕草でアピールされる。
こうなると私も無言ながらも「そこでエエでぇ・・そこで・・そうそう・・そこで、ハイおおきに・・ちゃんと放流してもらいましたでぇ~・・おおきに!」・・と会釈しなければならない。
しかしながらこの様なやりとりで放流された魚は、私の場合まったく相手にならない。放流直後にライズを始める訳もなく水面に誘っても見ていないので無駄である。
従って居残りがターゲットとなり、まずはライズがあればミッジで狙い、なければウェット・・人が少なければDWNのギンギラアトラクターで区間を往復して手当たりしだいに水面に誘いまくる釣りをしている。
水質は濁ればひどいが釣りができる日はクリアな水質で鱒の動きがよく見える。魚影も川鵜が猛威を振るわない限り適量にストックされておりそのあたりは心配ない。
但し、私の場合、一か所に居座らず活性の高い魚を追って釣る為、人が多いと移動ができず非常にストレスを感じる。
しかしながら、一か所に落ち着いてルースニングをやるなら非常に釣り易い釣り場だと思う。
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