9号線を和田山辺りから鳥取を目指すとどうしてもこの円山川水系に絡んで走ることになる。当然気になってきて、試しに一度と魚券を買ってロッドを振って見たが、但馬の最大水系でもあるこの円山川流域は[お試しの気まぐれ]ではそうそう簡単にポイントを絞り込める川ではなかった。
朝来周辺・糸井渓谷・・どこもかしこも当時の私にはサッパリで、漸く行きついたのが支流の大屋川の最上流部にある横行渓谷であった。
大屋川の流域は明延川でもロッドを振ったことがあるが、この辺りはアユが始まるとアユ一色となり、当時フライフィッシングは今の様に知名度もなく、毛鉤で誘うヒッカケ釣りの様な不審者扱いの眼差しを感じずには居られなかった。
結果として、どんどん上流へ向かい・・どうにかあまごに御目文字できたと言うのが本当のところかもしれない。
養父から県道で若杉峠を目指し、途中川沿いに反れて上がると、どこの流域でも見られる小さな変電所があった。この辺りでも釣れたが、本命はもう少し上がったところにある『横行』の集落から上流に詰めるのがお気に入りで、特にこの集落前は比較的魚影が濃く、期待が持てる流れだった。
おそらくその後何処でも感じることであるが、集落前は護岸もあって釣趣に欠けるのか集落の上から入る釣り人が多く竿抜けになっていたと察する。
集落前はあまごが多く、上流に詰めるとヤマメも釣れたがどちらかと言えばあまごが多かった(もしかしたらすべてあまごだったのかも知れない)と記憶する。サイズは20センチ弱がアベレージと行った所で、半日で良くて数匹程度の釣果だった。
大水系の円山川もここまで溯ればショートロッドでなければ難儀する小渓で、「結局、こんなトコまで詰めな釣れへんねんなぁ~・・」とその時は渋々納得していた。
しかし、この円山川水系は探せば今でもどこかで良い釣りができると思っている。それなりに良い想いをされている方もおられることだろう。
特に本流筋はポイントさえ絞り込めればそれなりに良い釣りができると思うが、高額の魚券と少ない情報に加え、昨今めっきり減った釣行回数が後押ししてどうしても探索に踏み切れずにいる。 |