若桜から扇ノ山方面にそれて走る道沿いに渓が寄り添いだす・・・暫くは農村地帯を流れる渓だが、諸鹿あたりから山渓流になりこの流域の核心部と言えるポイントが連続する素晴らしい渓だった。
下流域はあまごとヤマメが主で諸鹿を越えた辺りからイワナが主となり典型的なイワナ釣りが堪能できた。
話に聞いた「大鹿滝」まで釣り上がろうと何度か試みたが、結局毎回挫折して引き返しており、この頃から今と同じく軟弱そのものだった。
下流域で釣れるあまごやヤマメは17センチ前後がアベレージだったが、イワナは15~25センチとバラつきがあり、運が良ければ尺クラスも散見された。
当時は反対側の岸田川より数は出たと思っている。 =================
・・とココまでは、1980年代後期に通い込んだ経験を思い起こして書いたものである。
それから20年の月日が経過し、久方ぶりに訪れて見た。
結果から示すと諸鹿から下流の里川のヤマメは昔程か否かは疑問である。やはり釣り荒れが早いのか、入渓点を誤ったのか・・昔は適当に入ってそこそこ釣れたが、今は時期と入渓区間をしっかり見極めないと良い釣りはできないと感じた。
一方、諸鹿を越えた辺りから山渓流となる区間はそれなりに今も期待できると思われる。私は幾多のアタックを空振りしてしまったが、少し上手に入った釣り仲間は2時間程で5匹仕留めていた。サイズは17前後がアベレージでヤマメが多くイワナも交ると言った表現が正しいだろう。
・・とココまでは2009年5月までの所感で、2011年7月に下流の里川で竿を出したところ、辛うじて一匹釣れてくれたが、朱点を散りばめたあまごだった。
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