木々が垂れ下がる落差の多い渓・・・ショートロッド&リーダーキャストでピンスポットを狙うとき、毛鉤には空気抵抗が無く自重があれば申し分ない。
そこでイチビリ半分で巻いてみたのがこの毛鉤である。結果的に投擲性はイメージした通りの毛鉤になったが浮きに大きな問題が生じた為、一時はパラシュートを諦めCDCウイングにした。
しかし、一匹釣って交換するのはこの様な状況ではイライラする。結局大きめにハックルを巻いたパラシュートになり浮きを克服して今の形に落ち着いた。
それにしても、イチビリもいい所で甚だふざけた毛鉤と思っていた頃、似た様な毛鉤が著名な大御所の手で『ビーズボディーの蟻んこ』と称して世に出されると、これまた真面目な毛鉤に見えてくるのが不思議でならない。
大御所のそれは専用のビーズで作られているが、私の場合は最初に購入した手芸用のビーズで巻き続けている。
当然流すことなど想定外、『ポチャン!』と音を立てて落ち込みの鏡に投じたら3秒が命・・しかし、殆どこの間にバッサリ出てくる。
サイズは#14で当然イワナしか釣ったことが無く、ルックス的にはアント(蟻)と言うよりはワスプ(地蜂)に近いかもしれない。 |