待ち焦がれた渓流開幕、最初に結んでネコ柳の脇に投じる毛鉤は一時期この毛鉤の独断場だった。
特に理由がある訳ではなく、春一番にこの純白の毛鉤が似合う様な気がしたのと小ぶりのあまごが銜えると春の釣りを象徴するかの如く絵になる所が気に入っていた。しかも、くっきり見やすい毛鉤でスタートできることが後押しして、他の毛鉤を寄せ付けなかったと言うのが本当のところかも知れない。
コイツを廃盤に追い込んだのはグリズリー・パラシュートである。やはり微妙に釣果に差を感じた事が大きな要因の一つだが、このあたりを突き詰めるとクイルボディー・パラシュートに行きつくことになるだろう。
しかし、小ぶりのあまごが銜えた姿を想像すると、やはりこのホワイト・パラシュートが一番絵になる様な気がして、もしかすれば釣果そっちのけの雰囲気重視で復刻する可能性はある。
この毛鉤のパラシュートポストはやはりカーフテールがしっくり行くと思っている。そう思えるのも、やはり雰囲気が先行している証拠であろう。 |