夕闇迫る渓でのフラッタリング・カディスはマドラー・セッジに委ねるが、日中でもこのフラッタリングは時として有効であると考えている。
ウエットでの釣り下がりで明らかに水面を漂うドロッパーへの捕食が目立てば、あっさりフラッタリングで釣り下がるのもよい。
この場合は誘う動作も幾分小さく、どちらかと言えば流れを利用して水面で引き波を立てる程度に滑らすことが多く、そのままドライフライで行ってもよいがやはり若干違和感があって、フラッタリングの代表格であるカディスの場合、一番マシな#12のゴダード・カディスで対処していた。
この#12のゴダードが気に入らずにここから発展したのがこの毛鉤である。
幾分細長いシルエットでガンガン瀬でもヘタらず、滑り出してからの安定感もよく非常にこの釣り方に向いた毛鉤だと思っている。
最近、釣り下がりのフラッタリングではカディスよりもカゲロウやガガンボ系の「ひらひら飛び=(フラッタリング?)」に傾向することが多く、出番が少なくなった。 |