早春のミッジングは概ね堰堤が絡むプールか流速が極めて遅い深瀬に立ち込む所がポイントとなる。
しかし、この時期この様な場所以外でも注意深く観察すれば流れの脇の弛みや石裏の弛み等でライズしている魚を散見することができる。
この様な状況での使用を想定して視認性重視のパラシュートを巻いたが、今一つ効果を確認するところまでには至らず廃盤を考えていた。
ところが管理釣り場や成魚放流区では時として時期に見合わないイブニングライズが湧き起こることがある。
こうなるとロケットライズでない限り、日中ほどセレクティブではなく視認性を重視したこの毛鉤が扱いやすかった。
タイプとしては、ブラウンハックルの<ダーク>とグリズリーの<ライト>・・・しかし、視認性はパラシュートポストの「ケイムラ」が担っており魚から見ても大差なく見えるらしく、どちらかが秀でたとか劣ったと言う経験はない。
結果として廃盤を免れて今日に至っているが、ミッジとしては余り出番がない毛鉤でもある。 |