一般渓流の早春のミッジングとなればもっぱら対象は成魚放流のあまごであり、サイズも20センチあれば御の字であるが、秋口からオープンする管理釣り場で魚が水に馴染んだ年末頃からクソ寒い時期に起こる放流ニジマスのライズでは時として尺を上回るサイズの「ポツーン・・ポツーン」が散見される。
その様な魚に#20以下で挑んで捕れない事はないが、混んだ釣座ではかなりの確率で周囲のヒンシュクを買うことは避けられない。
そこで以前、大戸川の虹鱒釣り場で「何とかもっと太いティペットで楽に取り込めないか?」と考え採用したのがこのミッジ2匹合体(タンデム)毛鉤である。
最近はこの様なライズ捕りから足が遠のいてご無沙汰であるが、#20のライズに対して#16、#22に対して#18を使用し、大型魚対策としてはそれなりに効果があったと記憶する。
・・・とは言うものの、やはりライズがシビアになれば見切られることも多く、使用直後の様子見による見定めが極めて重要な毛鉤であろう。
しかし、何より感心するのは、極小羽虫の交尾状態を模写した毛鉤を考案するなど、よくもまぁ~思いついたものである。 |