 管理釣り場でスカーレット・アイビスの「真っ赤っか！」とイエロー・サリーの「真っ黄ぃ黄ぃ～！」で危険信号の旗振りをやっていると、その時々によって・・ことなしかどちらかに釣果が偏る様な気がしてならなかった。
ドロッパーやリードと言う「結ばれる位置」ではなく、何となく「色」が関与している様に思えてならない。
「こらぁ～・・コイツらのハイブリッド拵えたら、オールラウンド安定毛鉤が出来上がるんとちゃうか？」
私の試行錯誤もこの様な単純な発想が源となっているので、殆ど上手く行かないのも至極当然なのかもしれない。
「黄色と赤やな・・！・・コイツやんけぇ～・・そやけどケチャップとマスタードのホットドックみたいやな（笑）」・・とこれまた不謹慎な発想しか出てこない。
「コロネルやて・・大佐はんでっか！・・こんな名前は大概ハズレやけど・・巻いてみよかぁ？」・・・と、面倒臭いがマリードウイングを拵えて巻いてみた。
結果は、予想通りハズレ！
「なんでや！！・・黄色と赤、織り交ぜただけやんけ！単色で釣れて何で混ぜたら釣れへんねん！（・・って、やっぱり名前が悪いねん！）」
「そやけど、混ぜるなら普通ぅ～オレンジ一色やろぉ？・・」・・と、言う気もしてくる。
当初の目論見は「当鉤」同士を掛けあわせたハイブリッドを拵えたつもりであったが、これは魚が掛る側の毛鉤が「当鉤」であることが前提となる。
ところが・・もし仮に、魚が掛りにくい側の毛鉤が「ハズレ鉤」で有ったとすれば・・今回の試みは「ハズレ鉤」同士を掛け合わせた「大ハズレ鉤」を拵えたに過ぎない。
どうやらこれまでの状況からして後者を拵えてしまったらしい。
ならばとっくに廃版となって当然の状況であるが、拵えるのに手間が掛るのと「フライボックスの彩」としてはそれなりの雰囲気があり、わざわざ廃棄するのも惜しい気がする。
今となっては、例え爆釣状況の管理釣り場でも・・この「拵えるに手間暇掛る毛鉤」を潰すのも勿体なく、渓では数少ない魚との出逢いを楽しむ大事な時間を潰すのも勿体なく、殆どティペットに結ばれない毛鉤となってしまった。
「エェ～っと・・リリー・メイの＃８？どこやった？・・そうや、ホットドック大佐の下の列やなぁ・・」・・と言う具合に、今ではフライボックスのインデックスの役割を果たしている。
結局、この[ホットドック大佐]に釣られてしまったのは、魚ではなく私なんだろう。
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