「なんじゃこの毛鉤?・・どっかの国旗みたいやん?・・でもグリーンが前面にでてるよなぁ?」
当初、グリーンの色調を持つ毛鉤はブルーの色調を持つ毛鉤より楽に扱えると考えていたが、実際のところ甘かった。
赤や黄、オレンジなどは何の苦もなく釣果に結びついていったものの、グリーンはサッパリ釣れない。
そこでこのグリーンが主役となっている毛鉤を用いてサッパリであれば思い切って諦めることも考えてこの「国旗」を巻いてみたのが最初である。
しかしながら、案の定サッパリだった。
概ねウェットはシーズン当初の梅雨入りまでが扱い易く、それ以降は渇水気味になる渓でドライが主役になってくる。
当初全く話にならなかったこの毛鉤が力量を発揮したのはシーズン後半の夏であった。
ドライがサッパリでリードのシルバーサルタンに想いを託し、単なる目印のつもりでこの毛鉤をドロッパーに結んだ所、それまでの状況が嘘の様にこの毛鉤が大当たりしたことがある。
これは憶測だがこの毛鉤はどうもバッタにマッチするのかもしれない。
その後も秋から年内までの渓流管理釣り場ではとても頼りになる毛鉤で着々と実績を積んできている。
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