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 <クイルウイング>
シルバー・ホーン
Silver Horn
<<  夏の「真っ黒くろ助!」として期待したものの、今一つ掴みどころが解らない毛鉤・・   >>
 シルバー・サルタンの底力を目の当たりにすると、やはり夏は黒い虫が功を奏する様な気がしてくる。
 こうなると「真っ黒くろ助!」と呼べるに相応しい毛鉤を試して見たくなった。
 当然、シルバー・サルタンと比較する為にもフェザーウイングではなく、クイルウイングのパターンから模索を始めた。
 「おぉ~・・オーストリッチのボディーかぁ?・・な・る・ほ・ど・・」と気に入って巻いてみる気にはなったものの・・
 「クロウ?・・はぁ~?・・カラスの羽根かぇ??」・・と若干引いてしまったが、黒い毛鉤ならばこれも已む無し!
 それ以上に[シルバー・ホーン]と言う呼び名の心地よい響きが気に入って採用に至った。
 そして使用しては見たものの・・今一つ掴みどころが解らない。
 釣れない毛鉤ではなくポツリポツリではあるが釣れてはくれる。
 黒いが故、沈めて効力を発揮させたいが、察するにボリューム感がある為か沈みにくい様な気がして、私の釣り方ではリードに用いても上手く行かない。
 ・・かといってドロッパーに起用しても視認性が悪くストレスを感じてくる。
 結果的にドロッパーでは不意打ちとなり、リードに回るとピックアップすると掛っていると言う、何とも思い通りにならない毛鉤となってしまっている。
 今では花崗岩の明るい流れで釣る時に起用を考える以外は忘れ去られた様な毛鉤であるが、何かの拍子に扱い方を会得すると、この釣りの突破口になる様な気がして侮れない存在となっている。
 しかし、フライボックスに入れると、この「真っ黒くろ助!」はこの上なく味気ない。
 この辺りが災いしてか・・ホンの少しの在庫量に留められている。
 2009年6月現在
巻く時の留意点 最初に一瞬躊躇ったカラスの羽根はやはりその後も気のりがせず、今では黒染めのダックを用いている。
しかし、こうなると艶がない。やはり艶かしい黒を求めるならば、忌々しいがカラスの羽根で巻くのが賢明で、黒染めダックでも少なくとも写真の様にプライマリではなく、セカンダリで巻くのが見栄えは良い(と思う)。
使う時の留意点 なんとなく今ひとつ・・思い切って使うことが重要かもしれない。
使用フック(サイズ) #12・#10 TMC3769/MARUTO w57SH
使用マテリアル ①スレッド=ユニ8/0(ブラック)  ②ティップ=フラット・ティンセル(シルバー)
③テール=ティール・フランク・フェザー ④ボディー=オーストリッチ・ハール(ブラック)
⑤ハックル=ブラック ⑥ウイング=クロウ・クイル(写真は黒染めのダック)
⑦バーニッシュ=ブラック
bacoon’s favorite リードフライ★☆☆☆☆   ドロッパー★☆☆☆☆   一本勝負☆☆☆☆☆

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