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 <フェザーウイング>
マタドール
Matador
<<  牛ならぬ、魚達にはサッパリ相手にされない『闘牛士』・・・   >>

 ウェットフライに手を染めて、念願のブルーの色調を有した毛鉤を手に入れると次なる色は【グリーン】である。
 これもマラブーを用いた毛鉤等では扱われる配色であるが、グリーンのハックルとなればやはりドライでは躊躇ってしまい、この辺りを何とか取り入れたいと考えると色々あるにはあるが、今一つパッとしない・・と言うか、巻いてお試しで使う気にもなれなかった。
 そんな緑族の中で、時折試して見る毛鉤がある。
 マタドール・・「闘牛士」と名付けられたこの毛鉤は私のお気に入りであるバード・ダックをウイングに施され、ルックス的にも結構気に入っている事は事実である。
 しかし、コイツがまた[ふざけた奴]で全く話にならない。
 ティペットに結んで投じても、流れにもまれてフラメンコを踊っているに過ぎない。
 当りもカスリもしない状況に呆れ果てて手元に手繰り寄せても、平然とした様相が一段とふてぶてしく見えてくる。
 「お前さん!自分が何せなアカンかわかってるか?踊ってるだけやったらアカンで!」・・と諭しても全く聞き入れない。
 「闘牛士ちゅ~ぐらいやから、それなりの劇場で登場させなアカンのか?」と、甘い親心でイブニングライズに起用しても、牛ならぬ魚から全く相手にされない。
 「お前のウイング結構割高やねんぞ!エエ服着せてんねんさかぃ働けよ!・・踊りの衣装とちゃうで!」と、じっと我慢して待ち、やがてライズが始まり出すが、コイツは流れに揉まれながらフラメンコ真っ最中・・
 イライラしてくると魚がライズする度に、釣り人の私がおちょくられている気分になる。
[ピシャッ!](何してまんねん?)
[パシュッ!](釣りでっか?)
[バチャッ!](何かお宅の毛鉤・・踊ったはりまっせ!)
[モコッ・!](それにしても派手でんな!)
[パシュッ!](あれでワシら釣るつもりでっか?)
[バチャッ!](笑かしたらあきまへんで!)
[ピシャッ!](もっと真面目にやんなはれ!)
「じゃ・かぁ・まぁ・しぃ~!・・片っ端から釣ったるさかぃ!待っとれ!」
・・と、闘牛士を退場させて他の毛鉤に交換・・
何時になったらトドメを刺すのかマタドール・・試練は続くし!
 2009年4月現在
巻く時の留意点 バードダックはケチらないこと・・かな? しかし、大きすぎるのが釣れない原因かもしれない。
使う時の留意点 概ね何でも釣れる条件が整った日・・それでも釣れない!
使用フック(サイズ) #8 TMC3769/MARUTO w57SH
使用マテリアル ①スレッド=ユニ8/0(ブラック) ②ティップ=フロス(レッド)
③テール=ブラックとイエローのフェザーにレッドを乗せる。 ④バット=ピーコック・ハール
⑤ボディー=フラット・ティンセル(ゴールド)  ⑥ハックル=グリーン
⑦ウイング=バード・ウッド・ダック  ⑧バーニッシュ=ブラック
bacoon’s favorite そろそろ、この馬鹿タレ毛鉤にイライラしてきている!

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