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PFLUEGER Medalist 1492AK/1494AK
PFLUEGER(Caps)
<< 二十数年の時を経て復活再購入した『不朽の名作』 >>
 もう記憶も薄らぐ二十数年前・・この釣りにのめり込んで出費が嵩む最中、『安価でそれなりのネームバリューを手に入れる』と言う不純な動機で手元にあったことだけは覚えている。
 当時、足繁く通ったショップのマスターに相談すると、マスターの私物らしきこのリールを誇らしげに掲げ上げて・・・
 「どや!?・・如何にもアメリカンやろ?」・・と豪語され、リールのセンター記されていた MADE IN USA がこの上なく眩しく、訳もわからず購入したと思われる。
 しかし、手元に届いたそのリールは・・・MADE IN USA ではなかった。
 記憶が正しければ MADE IN JAPAN でリールのセンターには英国の文豪の名が記されていたのである。
 この文豪の名を掲げたブランドこそ、エントリー品専門の印象が強いメーカーさんで私が最初に購入したグラスの安価セット物を生産しておられるメーカーさんであった。
 当然、ネームバリュー最優先を理解した上で推薦したショップのマスターは、私以上に動揺して・・・
 「この部分(センターに MADE IN USA 記されたプラスチックのキャップ)だけ交換したろか?」・・と、精一杯の気遣いをくれた事が懐かしく思い出される。(笑)
 その辺りはどうしたか記憶が曖昧だが、結局リールの作りとしてはグラスのセット物に付帯していたリールと大差なく『安価でそれなりのネームバリューを手に入れる』と言う甘い目論見は木っ端微塵に打ち砕かれたのである。
 私自身、それなりのネームバリューを手に入れて、さりげなくスマートに行きたかった・・・ツーシーターのカブリオレでシーサイドをドライビングする様に、少々気取ってスマートな気分で釣りに行きたかった。
 ところが・・このリールは重々しくグリップに圧し掛かり、猛々しい音を立て雰囲気を根こそぎブチ壊す様な奴で、カブリオレとは似ても似つかぬのトラクターの在り様だった。
 当然全く使用されなくなり、気が付くと見当たらなくなって、記憶の底に微かに残るリールとなっていた。
 それから約四半世紀が経過した今・・・再購入して手元にある。
 カーボンロッドが主流の私も僅かながらグラスロッドを有しており・・・
 「#3でスプール径がそれほど大きくなく、それでいて重量がライン含みで150g~160gのリールはないもんやろか?」・・・と、グラスロッドに合わせて重心がしっくり行くリールを模索していた。
 当然、バーミンガムスタイルのクラシカルなリールを購入すれば一発で解決することは百も承知であったが、気紛れでしか使用されないグラスロッド専用で大枚叩く気にはなれずにいた。
 ・・・すると最近、リンク頂いている方の記事でこのフルーガーが紹介されており、深く感銘を受けて突き動かされる様に購入に踏み切り、再会を果たす事となった。
 この因果応報の如く再購入に要した罰金の額面は幸運にも少なく済んだが、あらためて道具に対する我が偏見を反省する出逢いとなっている。。
 確かに、今現在の鋳造切削研磨技術を持ってすればアホらしくなる様な製作手法かもしれない。
 しかし、その様な製作手法で実現させる為に無駄なく考え抜かれたリールの構造や機構・・・加えて"Adjustable Weight"に"ラインガード"等、この価格にして釣り人に対する配慮と想いの込め具合は今現在のリール等、遠く及ばない逸品と思えてくる。
 これは私なんぞが説明しなくとも、未だ需要が絶えなく供給側で商売が成り立っている事実にて『不朽の名作』であることを証明していると考える。
 とにかく、7フィート台のグラスロッドには相性抜群!・・・カブリオレのスマートな様相など鼻糞目糞でどうでもよろしい!!
 私にはとても頼もしく思えてくるトラクターで今ではとても気に入っている。(笑)
<<impression by bacoon>>  2010年10月現在 
気に入りどころ 7フィート~7フィート半のグラスロッドには相性抜群!
とても頼もしく安心できる『不朽の名作』
気になるところ 基本的に右巻きで、1492は右巻き専用・・・・
元々私は右巻き派だったので、全く気にならないと考えていたが、他のリールがすべて左巻きにセットしてある中で、これらのリールだけ右巻きで使用すると気になって仕方がない。
従って、1494は組み直して左巻きとし、1492はラインガードを放棄してそのまま左巻きで使用することにした。

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