渓流解禁、下手すると粉雪の舞い散る早春の渓・・・私が出向く北近畿地方では、やはり成魚放流区間で散見されるミッジのライズハントが手堅い様な気がしている。逆にこの時期だから楽しめる釣りとも言えるだろう。最初の頃は特にロッドに拘りがなかった。
しかし一部を除けば射程距離も目前に近い状況で、[飛距離]よりも[繊細さ]を求める様になってきた。
そこでそれなりに拘ると、ロッドは長めで風がなければ極力ライトロッドが面白く、ほぼ毎回8フィート強の#2を起用する様になってきた。但し、ゆっくりでも移動しながら狙うのであればこちらがベストであるが、ポイント移動は車で竿を出す時は居座ることが多いとなれば、思い切ってより長めの竿がしっくり行く様な気がしてくる。
そんな時にこの「ソフトプレゼンテーション」と言う謳い文句が目に飛び込んできた。
ロッドに限らず、消費者が待ち構えるイメージにピッタリとハマる宣伝文句はよろしくない(笑)。お店に出向いてhardとSoftを振り比べこのロッドを購入してしまった。
確かにそれまでプレゼンテーションで上流側にロッドを倒すリーチキャストも肩を入れて上体まで倒し込む必要もなく扱い易いことは確かであるが、このロッドに費やした購入費のパフォーマンスを考えれば、大きな効果とは言い難い。
もし8フィート超えの軟調低番手をお探しの方なら、9フィートのコイツよりも、8フィート3インチ辺りを選択する方が汎用性は高いと考える。
私の場合、この9フィート#2を引っ下げて渓を釣り上がって行こうとは思わない。あくまでも居座ると決めたライズハントロッドである。 |