この釣りを始める時に最初に手にしたロッドは8フィート#5・・・その頃貪り読んだ本に「オールシーズン・オールラウンド・・これ一本で何とかなる。最初はここからスタートすればよい!」と書き切ってあったことで完全に洗脳されてしまったと言えよう。
但し、これは当時のロッド事情から考えると「何処で何を釣るかも想定出来ないビギナー」に対しては端的で分かり易いアドバイスであったと思われる。そして私もダイワさんのファントムJ・8フィート#5を皮切りにこの釣りに入門を果たした。
その後、ロッドのバリエーションも色々と広がりを見せたが、この8フィート#5だけは唯一無二の万能ロッドとして1本は手元に所持していなければならないと言う考えに支配されていて、必然的に世代交代を繰り返していた。このロッドはこの血統を受け継いだ最後の8フィート#5である。
そしてその昔、鳥取に転勤する前に訪れた[生野銀山湖]で使用して以降、行方不明となって後継のロッドを購入した。
その頃になると唯一無二の万能ロッドと信じて疑わなかった8フィート#5も、結局は湖エリアでしか使用されなくなっている事に気がついて、リザーバーをイメージした8フィート6インチの#5と湖沼管理釣り場をイメージした8フィート6インチ#4に枝分かれして現在に至っている。
言いかえると、入門当初から続いた8フィート#5のルーツはこのロッドで終止符が打たれたと言えよう。
ところがブログにも書いた様に、ある時屋根裏を掃除していたら封印された様に放置していた古いスキー板のバッグの中から・・ひょっこり出てきたのである。察するに転勤の引っ越し騒動で紛れ込んだにも関わらず、最終釣行で積み忘れて帰阪したと早合点したことが招いた災い(幸い?)であろう。
更に驚いたのは#5と思いこんでいたコイツが#6であったことである。これも[#5ロッドにWFなら#6ラインを使用すると主張する私]に対して[#6ラインを使用するならロッドも#6を進める店主]との間で購入段階に繰り広げたバトルが招いた災い(幸い?)の結果と察する。
しかし、あらためて今振ってみると私のイメージでは#5ロッドなので、ここでは8フィート#5ロッドとして紹介している。
果たしてこのロッド・・・今頃ひょっこり出てきてももはや出番は無いに等しい(笑)。せっかく前線に戻ってきたにも関わらず浦島太郎の様な扱いとなってしまい、結局は即刻『御蔵入り』の状況である(笑)。
昨今、湖沼エリアもボートで漕ぎ出す【通天湖さん】がメインになりつつあり、こうなると8フィート6インチよりも短目の8フィートが扱い易い様な気もする。従って、ここら辺りでサブロッドとして活用することも検討中・・・やはり、「オールシーズン・オールラウンド・・これ一本で何とかなる。」と讃えられたロッドはそれなりに汎用性があると思えよう。 |