毛鉤を巻いて川に行く(Top)タックルインプレフライロッド>Cremona8'7"#2/3
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Cremona(8'7"#2-3)
Coatac
<< 軟調#3で独特のアクション?・・小鉤のウェットフライに相性ピッタリ?・・ >>
 昨今、叩き売りの様に格安セールを散見する状況で若干可哀想な気もするが、まあ・・これも已むを得まい。
 実際私も7年?程前にデッドストックの赤札(3,900円)で手に入れたロッドである。理由はその時(それ以前?)に使用していた同シリーズのセブンイレブンが非常に気に入っていて、同一シリーズの長めのロッドが「#3の軟調長竿としてロングリーダーの釣りなどに結構行けるのではないか?」と考えたからである。
 結果は・・・・残念ながらイメージした通りではなかった。
 手持ちの7フィート11インチが程よく竿全体が曲がって非常に扱い易いと感じていた為、この8フィート7インチも同様に竿全体が程よく曲がると早合点し、店頭で試し振りは疎か・・繋いで確認する事もしなかった事が招いた誤算である。
 このロッド・・非常に独特と言うか変則とも言えるアクションで、私が以前有していた7フィート11インチの#2-3のバット側を無理からに引き伸ばして拵えた様な8フィート7インチと言う気がする。
 その辺りが非常に繊細な側面を引き出している様な気もするが、私の振り方ではこの長さでラインの乗りが非常に浅い(と言う表現が有るか否か?)変則的なバランスのロッドと感じる。
 特にこの長さと番手からイメージされるロングリーダーの釣りとなれば、ラインを若干出しただけのリーダーキャストに徹さない限り、ある程度ラインを出してメンディングを駆使するとなればやり難さはこの上なく、それ以前に手首が持たない(と思う)。
 やはりロングリーダー対応とするなら、もう少し全体的に程よく曲がる感じか・・・毛鉤操作で繊細に釣ることを目指すなら中程に張りを持たせてティップ側にアクションを数インチ移行して頂くとありがたい(笑)・・・
 しかし、発想を変えれば、この中途半端さが喰わせて脈で当たりをとる程よい感度のロッドをマジックハンドで摘まんで差し出して居る様な感じで、ウェットフライにはこの上なく重宝する。
 例えば佐々里F&Lの様な規模の渓でドロッパーに主眼を置いて小鉤のウェットフライをやるなら、このロッドは打って付けかもしれない。
 但し、もし格安に惑わされて・・・初めてのロッド、または初めての長めの低番手・・・とお考えなら、私は余りお勧めしない。
 初めてのロッドであればこのシリーズの7フィート11インチが明らかに汎用性が高く、ドライフライも確実にやりやすい。
 初めての長めの低番手であれば、明確にソフトハックル等の沈める釣りをイメージされない限り、若干不向きの様な気がする。
 ロングリーダー対応が念頭にあるなら・・店先で他のその手のロッドと振り比べてお決めになることをお勧めする。
<<impression by bacoon>>  2010年10月現在 
気に入りどころ 小渓流のウェットフライ・・・特にソフトハックルに相性抜群・・・
但しラインは#3か#4にするのが無難かもしれない。
気になるところ ドライフライとなれば、若干やりにくいこと・・もう少し全体的に程よく曲がる軟調竿とするか、もっともっとティップ側にアクションを移行させてティップアクションとするのが良いと思う。まあ、これも好みの問題であろうが・・・(笑)

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