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フラッタリング・ダムセル
Fluttering Damsel
<<  ルアーでは真似出来ないフライの独断場を模索し、イトトンボフライに行き着いたものの・・  >>
 ポッパーによるバスのポッピングを皮切りに色々とこの魚をフライで狙う様になったが、やはり条件が整わないとルアーの様に手変え品変えとは行かない。
 唯一フライで釣ることのメリットと感じていたことは、圧倒的な数のルアーマンと殆ど見かけないフライフィッシャーと言う少数派であったことと、ルアーに比べて小型の疑似餌を扱えたことだろう。
 これも条件が整っての話で、これが外れてしまうとルアーマンの釣りをただ見学しながら条件が整うのを待つしか手立てが無かった。
 沈めるにも手間隙が掛り、『横の釣り』は何とかできても『縦の釣り』はルアーと比べれば話にならない・・・・と思うのは私だけなんやろか??
 「やっぱり、(バスをコンスタントに釣るなら)ルアーやね・・・」と、フライで狙う様になってあらためて確信したのも事実である。
 しかし、せっかくフライで狙う様になったのであれば、『フライならではの釣り』でこの魚を釣りたくなり色々と思案していた。
 ある日の青野ダム・・・陽も高くなりポッピングは全く効力が無くなり、どうにか届く手前のシャローのブレークラインをタイプⅡのシンキングラインを用いてストリーマーやアトラクターで釣っていた。
 忘れた頃にヒットするイブニングを待つ時間潰しの釣りである。
 ところが、頻繁に何かが湖面でライズしており、一応は射程距離であったが為にフローティングラインで狙ってみたが、一番信頼していたマラブー・マドラーは全く無視・・・益々カリカリしてめぼしいドライフライの#12・#14を投じるもサッパリ・・・
「あれバスかぁ?・・小さいけど・・ギルならとっくに釣れてるやろ?」
小さくも無く激しくも無い大きめのディンプルと言う感じのライズ・・・当然、ハッチなどは全くなく、視野に入るのは穏やかなドピーカンの湖面とその上を左右に飛び交うイトトンボである。
(イトトンボ喰われとんのか?)
 そして遂に決定的な瞬間を目の当たりにした。・・・イトトンボが水面に尻を浸けた瞬間・・・・ライズと共にイトトンボが姿を消した。
 翌週、イトトンボを模倣した(つもり)のドライフライを持参し、ライズがある沖合いに投じると20センチそこそこのバスが釣れた。
 「やっぱり、フライならではの釣りは昆虫(インセクト・フィーダーに着眼すること)やな!」
 これが解ると・・セミ(シケーダ)、バッタ(ホッパー)などのフライを用いてみたが、この辺りはマラブー・マドラーで充分間に合う・・・ところが、この沖合いのイトトンボだけは、それらしい毛鉤でないと見向きもされなかった。
 つまり、鱒で言えばマッチ・ザ・ハッチのアプローチが必要で、このヒラヒラと水面近傍を飛ぶイトトンボをフラッタリング・カディスならぬフラッタリング・ダムセルとして私なりに試行錯誤を繰り返したのがこの毛鉤である。
 しかし、未だ完成とは言えず持続的浮力や姿勢などはまだまだ改良の余地ありと考えている。
 察するに、このライズ(ボイル?)はルアーでは無理なんじゃないかぁ?・・と考えるが、甘ぃんかなぁ~・・
 2009年11月現在
巻く時の留意点 未だ試行錯誤の段階で何とも言えない。浮力をCDCに頼らず持続性を向上させたい。
使う時の留意点 明らかにイトトンボを意識して捕食しているバスに対して効き目があり、その状況に無い時は試しても無駄だと思う。
使用フック(サイズ) 写真のものはオフセット・ワームフックで巻いている。
恥ずかしながらメーカーも番手も忘れてしまった。
今巻くとしたら、この辺りから再スタートするだろう。
 
使用マテリアル ①スレッド=ユニ8/0(ブラック) ②ボディー=フラット・ティンセル(ピーコック)
③アンダーウイング=エアロドライウイング(タン) ④ウイング=CDC(ナチュラル) 
⑤ソラックス=ピーコック・ハール  ⑥ウイングケース=フラット・ティンセル(ピーコック)
⑦アイ=手芸用ビーズ
注)ウイングはCDCとエアロドライウイングの先端を軽めに液体絆創膏など(今ならマルチ・グレー?)で接着する。
bacoon’s favorite ★★☆☆☆

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