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 <トップ・ウォーター>
ポッパー
Popper
<<  鱒釣りでは味わえないダイナマイトストライク・・バスを釣るならまずコイツ!! >>
 この釣りを始めて10年を超えた頃、子供も幼稚園~小学校の低学年で夏休みともなればまとまった休みは、なんだかんだと色々あった。
 そうなると渓流釣りにも縁遠くなり始め、やっとの思いで出向いても夏の渓釣りはこの上なく厳しく、段々と煩わしく思えてきた。
 ある時、ダメ元で適当にカットしたウレタンに油性マーカーで着色し、#4フックに瞬間接着剤で張り付けてグリズリーのレッグとハックルを巻きつけた即席ポッパーを3個もって近郊のダムに出かけて見た。
 当然メインの釣りはルアー時代に一番好きだったトップウォータープラグで久し振りのルアーによる朝のバス釣りである。
 一通りルアーロッドで『チャグバグ』を投じて誘ってみたが見向きもされない・・『スイッシャー』を引くと、もはや白々しさが前面に出て魚に馬鹿にされている様な雰囲気が漂う・・・そこで大して期待もせずにフライロッドに持ちかえ、即席ポッパーを投じてポコンポコンと水面を引いた直後に信じられない程、バスが次々と水面を割って釣れてしまった。
 「こんな簡単に釣れるんや!」・・・一番信頼していたルアーの『チャグバグ』を用いてもここまで釣れる事はなく、正直度肝を抜かれた様な記憶が残る。
 即刻、このバッシングにハマってしまい本格的にポッパーの量産を試みた。
 このフライ・・一個づつチマチマ巻いて拵える訳には行かない・・一度作ると決めたらウレタンを固定して着色した後にエポキシ樹脂でコーティングする必要があり、一度に数十個を日毎工程別にまとめ生産する必要がある。
 生産したのは1994年・95年・96年・98年・2000年・・・で、この写真に映る2000年のロットは子供が「もっと可愛いお眼目にしようよ!」と言ったもんだから、(また来年作ったらエエわ!)・・とおチャラケも甚だしく本物のぬいぐるみに用いるドールアイを張り付けてエポキシでコーティングしてしまった。
 結果的に写真をご覧頂けばお判りの様にトンでもない『間抜けズラ』のポッパーが出来上がってしまった。
 ところが、この見るからにやる気ゼロのおとぼけポッパーが結構行けた。
 察するに本物のドールアイは目玉が動いて微妙にラトル音が出る・・コイツが功を奏しているのかもしれない。
 下顎をつまんで持ち上げると、愛らしい目で・・「な・なんで?」・・と言う表情を浮べるバスの口先に、「かっかりましたぁけどぉ~」とへろへろの間抜けズラでくっ付いているこのフライは、夏の早朝にひと時の笑いをもたらしてくれる。
 2009年11月現在
巻く時の留意点 あくまでも数をまとめて拵えるに尽きる。お試しで釣りに行くなら完成品購入が良い・・と思う。
自作するメリットは好みのサイズが得られること・・ぐらい。 サイズとしては最初は#4だったが、後半は#6の比率が多くなり、今なら#8を中心に#10まで落としたサイズを拵えるかもしれない。
但し、功を奏したと考える本物のドールアイも、今となっては使用するのが甚だ恥ずかしく、次ロットはシールタイプに戻すであろう(笑)。
私だけだろうが、ラバー・レッグは非常に相性が悪く取り付けないことにしている。
ウィード・ガードは色々と試してみたが、正直つけないのが一番・・(笑)
そもそもフライラインでストレス無く釣りができる程度のウィードでないと私の性分が許さない。
従って、付けるとしてもアレン・ループで充分と考えており、エポキシ樹脂でコーティングする前に取り付けている。
使う時の留意点 岸と平行に岸際を引く・・・何某か根拠が無い限り、沖に向けて投げるのは殆ど無駄で偶発的確率を期待するレベルにも至らない・・・と思っている。
使用フック(サイズ) #6 #8 #4 Gamakatsu B10S 
使用マテリアル ①スレッド=ユニ8/0(ブラック) ②ヘッド=ウレタン・フォーム 
③レッグ&テール=コックハックル&マラブー&フラッシャブー(各色) グリズリー系が好み
④アイ=各社シールタイプのフィッシュ・アイ  注)間抜けズラが好みなら本物のドール・アイ(笑)
⑤ウィード・ガード=アレン・ループ(太さは適当!)
bacoon’s favorite ★★★★★

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