パターンブックを見るとハックルファイバーをフラットウイングにしたパターンなどが紹介されており、どれが本流なのかは未だに理解していないが、私はエルクヘアでフラットウイングを巻くこのパターンを愛用している。リブなどは面倒で巻いてない。
カディスパターンとしてデルタウイングのエルクヘアカディスを巻いたが、当時の巻き方では余りにも不細工で弾かれて鉤掛りも悪く、クイルウイングのセッジパターンを試すもしっくりこない、そんな時にこの毛鉤を見つけて巻いてみた。
それから暫くはカディスと言えばこのパターンでかなり釣果を伸ばしてくれたと記憶する。
しかし、#14はしっくり行くが、#16ではシルエットに拘ると浮きに問題が出始め、浮きを重視するとシルエットが気に入らず、#12となれば本領を発揮するはずのフラッタリングでも、もっぱらマドラーセッジやマドラーミノーにとって変わられ出番を無くしてしまった。
結局#16はデルタウイングのエルクヘアカディスとなり、#12はロールウイングセッジに集約され、この毛鉤は#14だけが残ってしまった。
難点は一度沈み出すと何をやっても浮力の回復が難しく浮いても姿勢が気に入らない。
従って、今では瀬を長く流す様な渓では使用せず、落ち込みが点在する様な渓相で毛鉤を置く様なポイントで起用されることが多い。 |