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 <アトラクター>
トラウト・ガム
Trout Gum
<< 天然皮革の食感が魚を魅了するユニークなフライ?  >>
 「タイイングも簡単、丈夫でよく釣れる優れたマテリアル・・」とティムコさんがビデオまで拵えて世に送り出された【トラウトガム】・・
 昨今のフライ事情に疎く、時代に取り残された様な私でも、コイツだけは無視できずに試してみることにした。
 試釣の感想としては、ある意味他に類を見ないフライの様な気がした。
 一見、ヘアがハゲハゲになったツルッパゲのスキンヘッドゾンカーの様に見て取れたが、私としてはストリーマーと言うイメージではなく、最も近い感じの毛鉤としてはリーチがイメージされる。
 しかし、何よりもこの毛鉤の持ち味は魚が銜えた時の食感にあるのかもしれない。
 従って、コテコテあれこれと装飾せずシンプルに食感だけを優先させて拵えるのが功を奏すると思われる。
 釣り方もリーチ同様、ルースニングに代表されるマーカーを装着したアプローチから、ジャークやトゥイッチングを含めたリトリーブ中心のアプローチ等、色々な方法が楽しめると思われるが、私としてはサスペンドが一番重要と考えていて、ノーシンカーや軽めのビーズを施した沈下速度は正に絶妙な気がする。
 それよりもこのフライに対して不思議に思うのは・・「何故、世に出たのがのが今(の時代)なのか?」・・・と言うところである。
 シンセティックでもなく天然素材であれば、ヤーン系やヒカリ物類がここまで謳歌する以前に世に出ていてもおかしくないだろう・・・
 新しい素材が故に今(の時代)でこそ実現出来た毛鉤ではなく、昔から作り得たにも拘らず今(の時代)に漸く釣り人が閃いた毛鉤であれば非常に興味深い。
 従って、今後もちょくちょく効力を見て行きたいと思っている。
 但し、釣り方はオクトパス・ボムの数釣りに匹敵する部分も感じており、もしかすると今(の時代)に世に出た背景にはペレットで育った成魚放流魚に対して著しい効果がある毛鉤なのかもしれない・・が、実際どうなんやろ?
 一方、誰が見てもこの毛鉤?はバスに効果有りと想像されると思う・・・実際、直近のバスフィッシングでは最終兵器として救世主の役割をしっかり果たしてくれた事も書き記しておく。
 2011年8月現在
巻く時の留意点 尻尾を長くすると鉤掛りでスッポ抜けが多くなることは事実だが、ケチって短くし過ぎるとサッパリ喰わなくなるので長めと感じるぐらいで丁度かもしれない。やはりティムコさんの紹介ビデオに倣って5~6センチがベストなのかもしれない。
それと、TMCトラウトガムでなくとも皮革ならなんでも良さそうに思えるが、代替にならない皮革もあるので注意が必要・・・結局はあれこれ試すよりも、すんなり純正を用いるのが良いと思う。
使う時の留意点 ガム(皮革)を十分濡らして(正しくは水を吸わせて)から使用すること・・・また使用後は良く乾かして保存すること・・・ぐらい。
重めのビーズやシンカー等を施してストンと沈めるのは余り効果がなく、ストリーマーの様に躍動感を持って動かすのも今一つの様な気がする。
使用フック(サイズ) #12 #10 TMC2487
使用マテリアル ①スレッド=ユニ8/0(各色) ②ボディー=TMCトラウトガム等の天然皮革素材(各色)
注)基本的にはノーシンカータイプだが、小さめのタングステンビーズ(XS~S)やプラスティックビーズを取り付けるパターンも使用する。
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