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 <フェザーウイング>
ティール・ブルー&シルバー
Teal Blue & Silver
<<  イブニングに登場させるブルーをまとった鼻高淑女   >>

 ティールを用いた毛鉤のシリーズとなれば先頭切って紹介されるのがこの毛鉤であろう・・そして必ず容姿端麗な淑女を扱うかの如く『この美しい・・』と言う形容詞が付きまとっている。
 実際、美しくないとは思わないが、私としては取り立てて『美しい・・』と言う容姿が気に入って巻いた訳ではない。
 ひとつはゼブラ模様のウイングを持つティールシリーズの毛鉤が欲しかったこと、そして何よりもドライフライに限らずその他でも用いることが難しい【ブルーの色調を有した毛鉤】で釣ってみたかったのが支配的である。この毛鉤は大胆にもハックルがブルー一色でこれぞウェットフライの世界・・・と一発で気に入って渓に持ち込んだ。
 ところが高貴な紳士が巻くと美しい淑女に生まれる毛鉤も、私が巻くとその品格を失い、その為なのか全く魚に相手にされない。プロフェッサーやその他の毛鉤が順調に与えられた仕事をこなす状況で、ティペットに結んで流しても・・・
 「私は淑女のハズよ!・・巻き手が下手糞なだけよ!」ってな具合で平然として魚を寄せ付けない・・・
 「こら!仕事せんかぁ!・・プロフェッサーやグルキンを見習え!」・・と文句を言ってもどこ吹く風・・・暗い状況で#6が利くと聞いて用いても相変わらず平然と漂い、「ツン!」と清ましている。結局#8や#6では話にならなかった。
 それでもブルーのハックルを有するこの毛鉤を簡単に諦めたくはない・・思い切って#12と#14をイブニングで使用したところ、毛鉤が見えなくなる程ドップリと日が暮れてから大爆発した。
 そして今ではウェットフライでイブニングを釣る時に真っ先にリードに結ぶ毛鉤になっている。
 実際のところ・・同サイズのプロフェッサーやグリキンでも充分間に合う・・・いやそれ以上の結果を出すかもしれない。
 しかし、試そうとは思わないのは、折角出番を見出したこのブルーハックルの毛鉤を廃盤に追い込みたくない為かもしれない。
 プロフェッサーもグリズリー・キングもその状況を充分把握していて、イブニングになれば必ずこの『出来損ないの淑女』に出番を譲って華を持たせている。

 2009年4月現在
巻く時の留意点 ウイングはやや寝かせ気味、ティールを用いる以上、ゼブラ模様の縞々を上手く出したいが、パルクで買うとそうも行かない。
使う時の留意点 現時点ではイブニング絡みのリードで小鉤が辛うじて活路を見出しているのみ、大鉤はサッパリで巻かなくなった。
しかし、ココまでサイズダウンさせると、本来の淑女の様な装いが更に劣化し、「ちんちくりん」の田舎娘になってしまう。
使用フック(サイズ) #12 #14 #10 TMC3769/MARUTO w57SH
使用マテリアル ①スレッド=ユニ8/0(ブラック) ②テール=ゴールデン・ファザント(ティペット)
③ボディー=フラット・ティンセル(シルバー) ④リブ=オーバル・ティンセル(シルバー)
⑤ハックル=ブルー(コック) ⑥ウイング=ティール・フランク ⑦バーニッシュ=ブラック
bacoon’s favorite リードフライ★★★☆☆   ドロッパー☆☆☆☆☆   一本勝負☆☆☆☆☆

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