毛鉤を巻いて川に行く(Top)タックルインプレフライリール>FREESTONE LA3・4/5・6
 <<フライリール>> 
 フライリール(Top) CATEGORY
FREESTONE LA3・4/5・6
SHIMANO
<< さすがはシマノリール!・・しかし、首を傾げたくなる部分?もある秀作 >>
 FREESTONE FV が世に出ると、シマノさんの隠れ信者である私は真っ先に購入して実釣に使用して見た。魚を掛けてからでも微妙に調整できるディスクドラグには「さすがはシマノリール!」と感銘した記憶がある。しかし、リール重量がDT#4でも重過ぎて私のロッドにマッチせず、已む無く知人に差し上げる結果となった。
 ・・にも係らず、FREESTONE LA が出た途端、DT#4やWF#5に魅力的なミッド・アーバーの形状とFVから受け継ぐ高性能ディスクドラグに惹かれて性懲りもなく購入してしまった。やはり、この釣り以前に嗜んだサーフキャスティングやルアー時代に刷り込まれた先入観が大きく影響していると思われる。
 このリールの優れたところは、私なんぞがここで書き示さなくとも巷に溢れかえっているので、ここでは割愛させて頂きたい。(笑)
 逆に【シマノさんの隠れ信者】として、このリールの「首を傾げたくなる部分?」・・・つまりは気になる部分を書き記してみたい。
 まず、FVよりは軽量化がなされているものの、カーボンロッドの#3対応で考えるなら、やはり重い気がして(もう10g頑張って!)、各型番からイメージされるラインキャパに余裕があり過ぎると感じる。これも人によって様々であると思われるが、他のリールのキャパと対比すればLA3・4は4・5、LA5・6は6・7と受け取るのがイメージと実態がしっくり行く様な気がする。こうなると最も多いと思われる#3ユーザーを切って捨てる様なラインナップになる為、現状の型番は致し方ない割り当てとは考えるが、欲を言えば現行のLA3・4のスプールを浅くして軽量化を図ったLA2・3が存在すれば皆々喜んで購入されると思われるが・・どうなんやろ?
 そしてこのリールの致命傷と考えるのがLA5・6に顕著に現れる【余分ライン自動巻取機能!!】・・(笑)
 当然、この番手であればそれなりに飛距離を考慮して、ラインをあらかじめ引き出してからキャスティングに入ることと察する。そしてリズムが安定するのを待ってシュートしたとしよう・・ところが引き出したハズのラインが短すぎて飛距離が出ない。
 「なんで??」・・・ともう一度トライするも同じ状況・・・
 「な・なんで?」・・と言う不可思議な体験を目の当たりにする。
 そこで今度は引き出したラインに着目して振ってみると・・・摩訶不思議!!フォルスキャストの振りに合わせて引き出したラインが、このリールに付帯された[余分ライン自動巻取機能]でしっかりリールに格納されて行くではないか!・・(笑)
 「お前!何ぃやっとんねん!」・・と思わず声がでてしまった。
 正直、この時は不運にも故発を引き当てたか、それとも我がキャスティングの振りが独特で癖がある為に発生する問題と考えていた。しかし、どうも同様の報告がネットで垣間見れてこの機種に潜在する厄介な機能であることが伺える。
 このリール・・・ラインが出る方向には見事なまでに高性能ディスクドラグが機能するが、巻き取る方向は完全にフリーな状態である。
 確かに、渓に降りて#3辺りで釣っていて大物が掛った場合等・・リールでのやりとりに向けて余分なラインを素早く巻き取りに掛るが、ノブを摘まんでリールを回さなくとも、完全にフリーな状態にあるスプールを滑らす様にして素早くラインを巻き取ることができよう。
 しかし、だからと言ってフォルスキャストの最中にあらかじめ引き出しておいたラインをコツコツ巻き取られてはたまったものではない!
 ココは是非ともシマノさんに御一考頂きたいものである。私は現在、スプールの内側に薄いスポンジを貼って、この完全フリー状態にテンションを与えて[余分ライン自動巻取機能]が働かぬ様に工夫している。この辺りの珍事はフライ用品に限らず、シマノさんの釣具ではしばしば見受けられたので、これもひとつの個性なのかもしれない。(笑)
 ・・・と言う具合に、気になる部分を記したが、優れた部分は書くに及ばず店頭で現物に触れれば直ぐに納得されるであろう・・
 この「首を傾げたくなる部分?」が気にならなければ、この価格帯のフライリールとして秀作であるには違いない(・・と思う)。
<<impression by bacoon>>  2010年10月現在 
気に入りどころ やはり個人的に好きなシマノリール・・・魚を掛けてからでも微妙に調整できるディスクドラグ・・・
気になるところ 上記した【余分ライン自動巻取機能】・・こんなん付帯させたらアカンし!・・・(笑)

 フライリール(Top) CATEGORY


Copyrights© bacoon all rights reserved