この竿、一見何処にでもありそうな標準的ミディアムファーストアクションと考えて使い始めたが、ホンの少し他と何かが違う様な気がしている。結果的に2本も揃えて未だに現役となっているのはその辺りが関係するのかもしれない。
まず、ラインの乗りが深い(と表現するか否かは別として)と言うか、ラインの出に応じて上手く対処してくれる竿である。・・・「それってパラボリックちゅうかプログレッシブでしょ?!」と問われれば反論できないが、私から見ると「プログレッシブと言うよりはティップアクションにかなり近い」様な気もして、至近距離の小細工もそれなりにやってのける側面を持つ。これ以上は上手く説明できないので製造元のスミスさんにお任せするとしよう。
・・とにかく、一言で示せば、「一般渓流で出現する多彩な渓相を前にして、適当に投げてもなんとかそれなりに対応してくれるロッド」と言うことになり、ズボラで祖雑な私には打って付けかもしれない。特に793はこの辺りが抜群である。
これもドライフライに限っての話で、ウェットやニンフが絡むとこのロッドは眼中にはなく、あくまでも渓流専用のドライフライロッドであることが前提であるが、結局は私のロッド遍歴にて、入門当初のファーストアクション(8フィート#4や7フィート半#5)からバトンを受け継いだ第二世代の渓流ドライフライロッドである。まあ、このまま息災で過ごしてくれればその内『殿堂入り』を言い渡すことになるだろう。 |