このロッド・・過日ブログにも書いた様に、よく通う量販店に突如場違いも甚だしく破格の値をつけて陳列され、長きに渡りさらし物になりながらアルミケースが経年でボコボコになって行く状況をずっと見てきたロッドである。
私自身、陳列当初から想像を絶する高値に試し振りをする気にもなれず、内心惹かれながらも「誰が買うねん?こんなん!・・国産やろ??・・他の釣りならともかくホンマに売れんのかいな?・・まあ、俺には関係無いけど・・・」と無理からに無視して過ごしてきた。
ところが、いよいよ見切られる様に6万の値札の上に貼られた税別5千円の赤札を見た途端に可哀想になり、衝動的に引き取ってしまったロッドである。
Peters Road・・・その昔は賛否を含めた話題が飛び交っていたと記憶する。私も小学生の頃はドビ魚マークのオリムピック釣具さんの信者でその血統を受け継ぐブランドとは理解していたが、「全く関係なく興味なし!」と言う感じであった。
話をこのロッドに戻すと、今となっては良くある調子と言う気がする。3ピースでバットセクションはしっかりしており、ティップとミッドが溜め込む様に具合よく曲るロッドと言えるが、2ピース主体の発売当時ではそれなりに別格のロッドだったのかもしれない。
8フィート6インチ#5は別に[SilverCleek SC-865F(S)]を有しており、こちらは湖沼エリアやリザーバー専用で20ヤード位は容易に飛ばせて上手くタイミングが合えば25ヤードまでは飛んでくれる(と思う)。
一方同じ8フィート6インチ#5でもこのロッドはそんなに飛距離は出せないだろう(と思う)。但し、軽く振る感じで十数ヤードは飛ぶので、渓流や本流で扱うには丁度良い。加えてロールキャストとなれば非常にラインを伸ばしやすいロッドかもしれない。
今現在は風が強い河川管理釣場や本流域で起用され[沈める7:浮かべる3]のロッドでウェットフライの場合も表層狙いで流す小細工だけでなく、広く探りを入れて[通す]釣りもそれなりにやってくれるので、本流を前にして釣り方が定まらなければ、このロッドを手にしている事が多い。 |