今現在、私が実釣で使用するロッドの中で唯一のマルチピースがこのロッドである。
確かに何時かは神崎川(愛知川源流)や京大演習林(美山川源流)と憧れていた時期もあり、その為にも「マルチピースがあれば便利かな?」・・と思っていたのも事実である。 ところが、この様に源流を詰める釣りはついつい後回しになり、とうとう私も50歳を迎えてしまった。 従って、もはや単独で分け入る事は難しいと考えているが、その時が来れば迷わずコイツを持ち出すかもしれない。
しかし、このロッドはそもそもマルチピースの利便性を狙って購入した訳ではない。
私にとってナナハン(7フィート6インチ)はドライフライロッドの定番であり、軽快でリズミカルに釣り上がれるベストの長さだと考えている。
しかしながら・・・時としてドライフライだけにこだわらず、もう少しデリケートにアプローチを掛けたい状況もある。 元々この様な気分になれば8フィートぐらいがしっくり行くが、「何とかナナハンでもこんな感じのロッドがあれば・・」・・と言う思いも拭いきれなかった。
この繊細なナナハンのイメージは既に所有していた8フィート強のフリーストーンの調子である・・・・巷のフライフィッシャーの中にも「シマノさん(フリーストーン)のロッドに慣れると、他のロッドがしっくり行かない。」・・とおっしゃる方も居られると察する(笑)。ある意味個性的でもあり、他で探すとなかなか同類のロッドを見つけるのは難しいだろう・・・
そんな時にたまたま自宅近くの中古釣具店でコイツが定価の半額以下で陳列されていた為、その場で購入に踏み切ってしまった。
ところがどっこい!・・簡単に出番は回ってこない!・・・やはりこのロッドの調子を持ち込みたい釣り場では圧倒的に8フィート強の長さが有利と言え、この長さで無理がある場合は思い切って7フィート弱まで長さを抑えるのが扱い易いと考えている。
結局、私にとってナナハンと言う長さは、まだまだ軽快でリズミカルな釣り上がりにマッチした長さなんだろう(笑)・・・・・
しかし、そろそろ出番が増えて行く様な気もするが・・・・どうなんやろ?(笑) |