グラスロッドを愛好している釣り仲間がネットの中古市場で虎視眈々と狙い定めていたロッドがあった。
そこまで気になるのであれば新品購入を・・と促すと、失敗したら後悔するのでまずは中古でお試しとの事・・・この辺りは私と異なり、釣りの組立同様に道具の調達も慎重である。
そしてついに彼が獲物をゲットして釣り場に持参してきたので、「どれどれ?・」と素振りをさせてもらうと、想像を絶する張りとシャープなアクションに度肝を抜かれてしまった。
「これ?グラスでこんな感じって?・・完璧カーボンのドライフライアクション顔負けやし!」
これまで手にしたグラスロッドとは明らかに異なる代物・・・・ノースカントリーアングラーさんが手掛けて居られる「The Sons ParaGlass」である。当然グラファイト派の私からすれば、わざわざグラスでここまでのロッドを手にするのも??と言う感じで捉えていたが、この時の印象が潜在的に燻り続ける結果となっていた。
(あの感触でカーボンやったら?)とサイトを見ると「The Sons ParaGraph」とある。
「あるやん!(笑)・・なになにぃ??・・硬くもなく柔らか過ぎないミディアム・パラボリックアクション・・って!(最高ちゃぅん?)・・」
こんなタイミングでTBさんのサイトに突如浮上した為、脳が判断する間もなく、視覚神経が中枢神経に直結し、気が付くと右手人差し指は既に商品確保をプチった後だった。
(また、やってもぉ~たし!・・ところでナンボやねん?)・・・とこんな調子である。
斯くして手元に転がり込んだのがここに記すロッドで、使ってみるとイメージにピッタリ!
当然、このロッドを使用する上ではドライフライオンリーに近く、ボリューム感のあるフライにピッタリでリーダーやティペットを長めにしよう等とは微塵も思わない。
それどころか私の原点直結ともいえるアクションで、CDC系は無論の事、昨今流行のパラリと薄く巻かれたパラシュート系も結ぶ気になれず、キャッツキルとハイフロートを心地よく投じる立役者になりつつある。
ライト・ケイヒル#14やフラッタリング・カディス#14、そしてビートルやポッパーのテレストリアルなど・・・・・これらのフライが幅を利かす場面では、このロッドが私の原点に有るナナハン・ドライロッドの血統を受け継ぐ形で起用されるであろう。
結果として、とても良い衝動買い(←たまたまやし!)であったと感じている。
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