何がやりたい(何が釣りたい、どこで釣りたい)かがイメージされたら、その次に確認したいのは、これまでの釣りのご経験です。
「これまでの釣りの経験が道具の扱いと釣り方に少なからず影響する」
・・と考えております。
釣りと言う行為は突きつめれば皆同じ様なものでしょうが、カテゴリを絞ると全く事なった要素で組み立てられているのも事実だと思います。よって、他の釣りからフライに転向してきた場合、これまでに経験した釣りの知識や感覚が暗黙の形で良くも悪くも影響してくると思われます。
私も含めて、私がこれまで見てきたケースから考えて、入門者がそれまでに・・
「経験した釣りの影響を勘案し、
可能限延長線上にフライフィッシングを置く」
・・のが手っ取り早くとっかかりを掴んで自立し、個々それぞれに楽しみ始める近道である様な気がします。
そこで、ご自分のこれまでを振り返って以下の三択からひとつ選んでみて下さい。
D:渓流釣り(ルアーのみは除く)の経験者
(↑広くはヘラブナやリールを扱わないノベ竿の釣り)
E:ルアーフィッシング転向組
(↑広くは投げ釣りやスピニングリールを用いた釣り)
F:釣りなどやったことがない。
これは何に影響するかと言えば、フライの道具を初めて手にした時の所感で、これがとっかかりにかなり影響すると考えます。(あくまでも私の経験ですが・・)
概ね以下様に思われ、安心して入って行ける道具の好みに少なからず参考にされるのが良いと思われます。
<D:渓流の経験者>
ロッドのアクションには違和感を覚えないか逆に若干硬いと思われる様です。
ラインも#3以下は違和感ない様ですが、#5となるとヘビーに感じられる様です。
何よりも一番気にされるのはロッドの短さです。
<E:ルアー転向組>
ロッドの長さは殆ど気にされません。むしろ長いと感じられる様です。
一番気にされるのロッドのアクションです。
一部を除きどれもこれもフニャフニャに感じられる様です。
その様に感じながらも#5以上はこんなもんで済みますが、
#3となるとタックルの脆弱性に懐疑心を持たれることが多い様です。
<F:釣り未経験者>
何をお持ちになっても、それが釣りと思われるため特に何も思われない様です。
これはあくまでも私のこれまでの経験であり、賛否両論あることと存じますが、毎回この様にしてアドバイスして参りましたので異論に関してはご勘弁ください。
ここでもう一度、前項で述べたタックルの選定基準を以下に示します。
<<タックル選定基準>>
A・渓流河川志向 :#3-4、8フィート3インチ前後
B・湖沼止水志向 :#5-6、8フィート8インチ前後
C・不特定対象向 :#4ー5、8フィート3インチ前後
これに、これまでの釣りのご経験 D・E・Fを加味して以下に示します。
<D:渓流の経験者>
・Aを選択されておられるなら・・・
これまでの経験がかなりの部分で活かされると考えます。
もしかすると上記選定基準に対して・・・
「数インチ程・・長くなさるか、1番手下げる(軽くする)」
・・・のがしっくり行かれるかもしれません。
・Bを選択されておられるなら・・・
上記選定基準でスタートされるのがお勧めです。
・Cを選択されておられるなら・・・
とりあえずAで行かれたら如何ですか?
<E:ルアー転向組>
・Aを選択されておられるなら・・・
概ね上記選定基準に対して・・・
「6インチ程度短く、脆弱に感じるなら1番手上げる(重くする)」
・・・のがしっくり行かれるかもしれません。
・Bを選択されておられるなら・・・
上記選定基準でスタートされるのが良いと思われまが、
実際に店頭でロッドを振ってみてしっくり行かない場合は
A同様の考え方で補正されるのが良いと思われます。
・Cを選択されておられるなら・・・
B同様です。
<F:釣り未経験者:>
「上記選定基準通りで構わない」・・と考えます。
これはあくまでも目安であり絶対的ではありません。
しかし、迷われるなら上記の内容でご自分に相応しいと思われるタックルの選定基準をもって購入されることをお勧めします。
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