糸と糸の結び方はフライのみならず様々な釣り全般で情報が溢れかえってます。
従ってその辺りは巷の情報をご参考頂くとして、この釣り独特と言えるリーダーとフライラインの結合については・・・・
「リーダーリンクを用いるのが容易く特に問題も生じない」
・・・と思います。
理由は述べるまでもなく、簡単に出来て結合に個人差が出にくいと考えるからです。
ループを拵えるのも個人差が出てしまい、最初から問題ないものができると言う保障はありません。
・・かと言って、購入したラインに最初からループが拵えてあればループ&ループの結合でも問題ないでしょう・・そのあたりはクリアされてます。
最初は机上で結ばれるかも知れませんが、川の中で結ぶことを考えた場合、最初の間は簡単で安定した結合精度が得られる方法を選ばれるのが得策です。
このリーダーリンクに関しては、「割れ」や「すっぽ抜け」を主張される方も居られる様ですが、例えば私の場合、一番瞬間加重が加わると考えるバスのポッピングのフックアップや連続的静加重の大型鱒のジェットランでも一度もすっぽ抜けた記憶はございません。
但し、このサイトの随所でリーダーリンクを嫌う文面が出て参りますので、誤解の無い様もう少し説明しておきます。
私がリーダーリンクを嫌うのは「すっぽ抜け」等の強度ではなく、釣りが繊細になって来ると異物として邪魔に思えてくるからです。ループも異様に感じます。
従って#4以下は全てネールノットによる直結で、渓流でない状況を迎えた#5以上がリーダーリンクを用いた結合となります。
・・ですが最初のうちはこんな事を気にするよりも、便利な道具として用いて全く問題ありません。
但し、『LL派』で進まれた方はかなり早い段階で「異物として邪魔に思えてくる」かもしれません。おそらくその手の教本にも直結が強調されていると考えます。
とりあえずリーダーリンクでやって実感してから直結に変更するか?最初から直結に挑戦するか?は一度ネールノットを机上で試されて判断されたら如何でしょうか?
<リーダーの後加工>
ここに至るまで「後加工」と言う表現で書き流して来た部分があります。つまりカットしたり継ぎ足したりすることです。
これも巷ではあれこれとありますが、最初のうちはティペットを継ぎ足すことを覚えておけば何とかなります。
まずフライラインに購入したリーダーを結びます。そして以下の基準でティペットを継ぎ足すなどして全長を決めて下さい。
<<基準となるリーダー+ティペットの全長>>
ロッドの全長同等強(ロッド全長より少し長め)
注)『LL派』はロッドの全長2倍弱(ロッドの全長2倍よりやや短め)
購入したリーダーをフライラインに結んだだけでこの長さに達するならば、継ぎ足す必要はありません。
釣りを開始すると毛鉤の交換などでどんどんティペットは短くなって行きます。概ね50センチくらい短くなる前に基準の長さに継ぎ足す様にします。
『LL派』の場合は毛鉤がどこに落ちるか全く想像できない状況も想定できますので、その様な場合は基準から短く詰めてしっくり行く長さから始めて見れば良いと思われます。
但し、12フィート以下となればこの『LL派』を選定した目的が見失われてます。この様なリーダーを駆使するロッドを選び、この様なタックルシステムに慣れていくことが非常に重要です。最低でも12フィートで頑張ってください。
後は落差が大きい落ち込みが連続する様な渓相では短く、ルースニングをやる場合などは長くするの良いかも知れませんが、これは現場に出てやってみると容易に体感できると考えます。
この継ぎ足す糸・・ティペットについては次項で示します。
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