タイングツールが整えば、後はマテリアルとフックを購入すればいよいよ毛鉤を巻くことができます。
しかし、闇雲に巻き始める前に定めておかねばならない基準があります。
「安定して入手可能なフックの中からサイズの基準となるものを決めること」
・・・が非常に重要と考えます。
超有名な大御所が使用されているフックや、ベンドの形状、軸の太さに拘られるのも結構ですが、最初から様々なフックを織り交ぜて巻き出すとなかなか基準が定まらず苦労を伴います。
・・・かといってカーブフックやロングシャンク等、用途に応じてフックの形状を変化させる必要もあるでしょうから全て一種のフックと言う訳には参りません。
ここで言う基準とは形状が定まった上にサイズの基準を早い段階で感覚的に刷り込んでしまうことを申し上げております。
例えば同じドライの#14を巻くのに、意味なく適当に銘柄をその都度変えていてはその後のサイズに対する感覚がとても複雑に感じてくると思われます。
従って、まず安定して入手できることを条件とし、ドライならこれ、ニンフならこれ、カーブフックならこれ・・と言う具合に銘柄を固定してサイズを感覚的に自分の中に刷り込んでしまい、その上でサイズを変化させながら巻いて行くことを強くお勧め致します。
実際、このフックもリーダーやティペットと同じく入手性を重要視する為、一概に銘柄を指定することはできません。
従って、ここでは必要最低限の選定基準を以下に示します。但し、これも結局は人それぞれです。一つの目安として下さい。
また、アイやベンドの形状など、ここに示されない事はこの際拘らなくとも良いこと(見栄えでも雰囲気でも巷の論評でも何でもよいので気に入ったもの)と考てください。
1)ドライフライのフック
最低#16~#12まで安定して入手できるフックです。
浮かせる事が要求されるため細軸であれば好都合です。
ドライフライとかパラシュート等の用途が謳われていれば大丈夫です。
2)ニンフフライのフック
最低#16~#10まで安定して入手できるフックとなります。
浮かせる必要がなく軸径は標準か太めで問題ありません。
一般的にドライに比べてシャンクが長め(1Xヘビー)の物を選べば好都合です。
因みに私はマスタッドからスタートし、今ではティムコさんとMARUTOさんで同一形状サイズのフックでそれぞれ基準を設けております。
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