ココをお読みになる方は、このコーナーの<前編>「最初の一匹を手にするまで」を経てこの釣りをヤルと決められた方か、あるいはこれからタイングをはじめてみようとお考えの方・・であると想像します。 
             どちらにせよフライフィッシングを趣味として続けて行こうと決心された方で未だタイングを経験されておられない、あるいは日が浅く模索中の方々であると考えて書いております。 
             
             そこで、フライフィッシングを趣味として続けて行かれるお気持ちなら・・・ 
             「ヤルと決めたら毛鉤を巻こう。」・・・これに尽きます。 
             ココまで言い切る背景として、私の願いや持論を脇に置き、客観的にこれまでを振り返っても明白であると思われるからです。 
             私の周りでもフライを趣味とする者がおりますが、確実にこの釣りを始めて1年以内にタイングに手を出してます。 
             逆に彼ら以上にフライ熱中症候群の重症患者となった者でも、タイングを先送りして海外メーカーや一流ブランドの道具立てに即効で走った者は熱が冷める様にこの釣りから離れて行ってしまいました。 
             やはり「毛鉤を自作する」と言う行為もこの釣りの楽しみの一つでもあり、より充実させる為の必要条件である様な気がします。 
             
             タイングを拒まれる、または躊躇される方は「面倒臭い」などを理由とされます。 
             しかしこれまでの経験上、要約すると以下の3パターンの様な気がします。 
              1)所詮(餌!)・・買って手に入るなら、手っ取り早く買えばよい。 
              2)自分は不器用でとても釣れる様な毛鉤が巻けそうにない。 
              3)バイスとハックルの値を見て躊躇している。 
             ココで前記した「タイングを先送りして海外メーカーや一流ブランドの道具立てに即効で走った者」は間違いなく1)に該当される方々でした。 
             確かに「巻きたい」と言うお気持ちがない方にお勧めする訳にも参りません。 
             まずは、「巻きたい」と言うお気持ちになられる事を祈るばかりです。 
             それ以外の2)や3)は少なくとも「巻きたい」と言うお気持ちがお有りの方と察します。 
             心配は無用、箸を使える方なら絶対に巻くことができると思いますし、タイングについても的を絞れば出費を抑えることも可能です。 
             この辺りを中心にこのコーナーを進めて参ります。 
             
            2-1.必要最低限のタイングツール 
            2-2.タイングツールの選定 
            2-3.フックの選定 
            2-4.最初に巻く毛鉤 
            2-5.悩み多きハックル 
            2-6.マテリアルあれこれ 
            2-7.釣り場に持ち出す毛鉤 
            2-8.自作毛鉤で釣れた日から 
             
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