私がこの手のリールを始めて見たのは確か元祖と讃えられるLOOP製だったと記憶します。
しかし、その時は異様にデカ過ぎる割に重量もそこそこあって、私が頻繁に使用する低番手では無用の長物と見てとれる以前に、価格も絶句を伴うもので長らく[論外]の存在でした。
ところが、ロッドも歳月を重ねて軽量化が図られ、比較的大径のリールがマッチする8フィート超えの#3辺りとなれば、重心に着目すると小径となり、大径を用いると重心がグリップから外れてしまう事態に陥りました。それでも重心重視で我慢して小径のスタンダード(ノーマル)・アーバーを使用しておりましたが、やはりストレスを感じずにはおられず、漸く重い腰を上げて大枚叩く決心をしたと言うのが本当のところです。
私自身、やはり国内メーカー品を使用するのが前提で、それなりに目ぼしい所を当たりましたが、残念ながらこのラージ・アーバーだけは海外メーカーのリールが優れている様に感じざるを得なかった・・と言う記憶が残っております。どうも国産のリールは一部を除いて未だ思い切りが悪い様に見受けられ、ミッド・アーバーにとどまって軽量化に大いに不満がありました。
結局は好みの問題でしょうが、私がイメージするラージ・アーバーはスタンダード(ノーマル)・アーバーより径が一回り大きく、ラインまで巻き込んだ重量が同等かそれ以下が理想です。
例えば私が使用する#3のスタンダード(ノーマル)・アーバーはラインを巻き込むと概ね120g程度ですので、私が欲するラージ・アーバーは#5サイズの径を有しながらラインを含めた重量が120g以下となります。
今現在、国産リールの全てを知る訳ではないので何とも言えませんが、私がこれらのリールを模索した時は満足するものは殆ど見当たらなかったと記憶します。・・・ということで、已む無く海外メーカー品を含めて「軽量大径リール」として選定し、今現在使用しているリール達です。 |